自己プロデュースには限界がある、という話

 

...自己プロデュースには限界がある、という話


こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
 
先日、とある方から
「ロイさんは若くして成功していてすごい」
みたいなことを言われてビックリしました。
 
自分の中では「まだまだまだまだ」過ぎて
笑ってしまうくらいなのですが、
「成功している」(←どういう意味か分かりませんし、
突っ込んで聞いてみる勇気もありませんでしたがw)
と思われたりもしている、というのは
ちょっと新鮮でした^^
 
さて、新R25のコラム
「【コラム】タモリさんのアドバイスに全乗っかりしたから、ボクは「才能」を手に入れた」
の中で、キングコングの西野さんが非常に
気になることを書いていました。
 

多くの人は(中略)結局、自己プロデュースに走ります。
自己プロデュース能力がないのに自己プロデュースを繰り返してきたから、歯車が噛み合っていない今の自分があるのに、それでも多くの人は自己プロデュースを辞めません。

 
これ、すごく分かります。
 
私ロイは、本を何冊も出したり、ラジオ番組を
持ったり・・・ということをしていますが、
それは「自己プロデュース」だったら絶対に
成しえていないことです。
 
例えば、昔の私は、「目立つのはNG」だと
思っていました。
人前に出るなんてとんでもない、って信じていました。
 
でも、心の奥底の、自分で気づかないレベルでは
目立つというか、公に出て仕事をする人生を
求めていたんですよ。
  
それを指摘してくれたのは、たまたま紹介してもらった
占い師の先生でした。
 
まあ、なかなか信じられませんでしたけど、
今では、本当に感謝しています。
 
そういう経験が実はたくさんあります。
 
英語を教えた経験もなく、自信もなかった私に
「英会話上達のノウハウをまとめてみたら?」
とアドバイスしてくれた先輩。
 
自己流でラジオを頑張っていた時に
「ロイさんの良さが出てない。やめちゃえ!」
と(酔った勢いで)暴言(?)を吐いた、
某ラジオプロデューサー。
 
こういったアドバイス(ヒント)に対して、
私は「これだ!」と思って、
喰らいついてきました。
 
そして、実際に行動をしてみることで、
自分だけではたどり着けない領域に、
足を踏み入れることができているのです。
 
自己プロデュースの限界。
 
これは本当に、多くの人に知ってほしい
と思います。
 
「ジョハリの窓」という考え方があります。
 
自分が知っている自分と、自分が知らない自分。
他人が知らない自分と、他人が知っている自分。
 
これらを掛け合わせることで、
「自分」というものには4つの側面がある、
と考えることができます。
 
1.自分も他人も知っている「公開」された自分
2.自分しか知らない「秘密」の自分
3.自分は知らないが他人は知っている「盲点」の自分
4.まだ誰も知らない「未知」の自分

 
自己プロデュースがうまくいかない理由が
ここにあります。
 
だって、自分の半分しか見えていないからです。
 
何よりも、未知の自分には、なかなかたどり着けないでしょう。
 
特に、未知の自分に関しては、他人も知らないわけですから
「ヒント」をもらうことしかできません。
 
そして、そこに喰らいつき、行動し、努力を重ねることで
初めて見えてくる――
そういうものではないかと、私は分析しています。
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。