内容もとても興味深いですが、正確な言葉の使い方や、言葉の使い分けなどといったことも勉強になります。
これは翻訳本(「話を聞かない男、地図が読めない女」)が一時期ベストセラーになった本なので、ご存じの方、お読みになった方も多いかもしれません。
この本をお奨めする一番の理由は、内容がおもしろい(大変興味深い)からです。
英語に興味がない方には日本語版をお奨めするところです。
この本は中級者向けだと思います。
それなりに分量がある(300P弱)ので初級者にはあまりお奨めできません。
この本は、著者自信が書いているように、とても読みやすいように書かれています。
脳や生物学に関する話なので、ともすれば専門用語がたくさん出てきて
難解になりがちですが、この本ではきちんとかみ砕いてあります。
語彙量に自信のない方にとっては、知らない単語がまあまあ出てくるかもしれませんが、
この本に出てくるような単語は知っておいて損のないものばかりですので、
挑戦しがいがあるかもしれません。
是非、このレベルの本を楽に読めるくらいの語彙量・読解力を身につけましょう。
また、この本を読んでいて感心することは、言葉の使い方にとても注意が払われていることです。
男女の違いを指摘する本なので、下手をすると「男女差別だ!」と言われたり、
フェミニストの方々からお叱りを受けたりしかねませんからね。
細心の注意を払った(ように私には思える)言葉遣いでこの本は書かれています。
ですので、正確な言葉の使い方や、言葉の使い分けなどといったことも勉強になります。
Why Men Don’t Listen And Women Can’t Read Maps
<日本語版>
『話を聞かない男、地図が読めない女』