Why Men Lie and Women Cry(中級以上)

 

...Why Men Lie and Women Cry(中級以上)


男女による点の付け方にそんなに違いがあるとは・・・
日本語でも原書でも構わないので、是非オススメしたい本。

Why Men Lie and Women Cry

これは以前ご紹介したWhy Men Don’t Listen And Women Can’t Read Maps(邦題:話を聞かない男、地図が読めない女)の続編です。

前作同様に、大変興味深いことが書いてあり、勉強になります。
英語に興味がない方には日本語版の「嘘つき男と泣き虫女」をお奨めするところです。

この本もそれなりに分量があります(私の持っているUK版(少し大きいもの)で300ページ)ので、中級者向けだと思いますが、前作よりも難易度は少し低いと感じました。

前作では脳のはたらきだとかそういった説明のために、少し難しめの単語を使わざるを得なかったような感じでした(もちろんできるだけかみ砕いてありました)が、この本ではそのような説明は格段に減っています。

また、読者からの質問に答えるような形式を取っている箇所も多いですので、それだけ前作より読みやすいように思います。

読者からの質問というのは、例えば
・Why do women want to talk so much?
・Why do women never seem to get to the point?
・Why do men continually offer solutions and give advise?
・Why do men feel the need to be right about everything?
などといったもので、中にはこんなのも・・・

・Why do men have such disgusting personal habits?

読者からの質問に答える他にも、男女関係で重要ないくつかのポイントを絞り、詳しく説明しています。
例えば Nagging(ガミガミ文句や小言を言うこと)、Women’s Top Secret Point-Scoring System(女性が男性を採点するマル秘の方法)、Emotional Blackmailing(感情的な脅迫)などがあります。

本の中で何ヶ所か(例えば Emotional Blackmailing のところなど)は、詳しく説明をしているうちに、男女の違いという主題からやや外れ気味になってしまった箇所もあるように感じました。でも、それは詳しく解説していることの裏返しでもありますし、割り切って読めば特に気にならないのではないかと思います。

そんなこと以上に興味深い情報がたくさん載っていますので、前作同様に一読の価値ありです。

個人的には、特に Women’s Top Secret Point-Scoring System がとても勉強になりました。
男女による点の付け方にそんなに違いがあるとは、私はこの本を読むまでは全く知りませんでした。

この本を読んだことのない方には、日本語でも原書でも構わないので、是非この箇所を読み、男女がお互いにどのようなことに重きを置いているのかを理解して欲しいなぁ、なんて勝手に思います。

さらにいえば、前作も本作も(genderではなくsexという意味での)性的な内容が結構ありますので、それらを取り除いた青少年向けバージョンを出していただきたいな、なんて思います。そうしたらそれが学校で教科書として採用され、もう少し世の中が平和になったりするんじゃなかろうか・・・

脱線したので戻りますが、この本は例えば、

・良かれと思って言ったことに対して相手の男性が怒り出した経験があり、いったいなぜだかわからない女性の方
・良好な関係でいると思っていたのに、相手の女性からいきなり不平不満をまとめてぶつけられて驚いた経験があり、原因を知りたい男性の方
・恋人・夫婦間でつい喧嘩をしてしまう方、お互いの関係を向上させたい方

などにお奨めです。解決のヒントがきっと得られるでしょう。

 

Why Men Lie and Women Cry

Why Men Lie and Women Cry

<日本語版>
『嘘つき男と泣き虫女』

ウソつき男


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。