「雨が降りそうだ」を英語で言うと?

 

...「雨が降りそうだ」を英語で言うと?


「雨が降りそうだ」は
It will rain.
It’s going to rain.
のどちらの言い方をするのが正しいでしょうか?

 

答えから言いますと、どちらも正しいです。

will = be going to
ということを学校英語などでは教えられますね。
どちらも正しいですが、両方がイコールでは決してありません。

これら2つの表現は裏に流れるものが違うのです。その表現を選ぶまでの課程が大きく異なります。

It will rain. の場合には、単純に「降りそうだ」と伝えるだけです。
それ以外に何かを伝えることはありません。

これに対して、It’s going to rain. の場合にはニュアンスが全然違います。
be going to って進行形の形を取っていますよね。
そう、すでに進行が始まっているんです。

例えば、、、黒い雨雲が増えてきた。
例えば、、、台風が近づいて風が強くなってきた。

そういった状況から判断して「雨が降りそうだ」と言うのが be going to です。

 

ということで、単に予想をしている場合や、天気予報で夕方から雨だと言っていた、なんて場合には will で良いわけです。
でも空模様が怪しくなってきた、というときには be going to を使いましょう。

 

それでは、ちょっと応用してみましょうか。
ある日の昼間、東の空に怪しい地震雲を見て、「これは地震が来るだろう!」と思ったとします。

さて、
There will be an earthquake.
There’s going to be an earthquake.
のどっちで言うのがよいでしょうか?

今の私だったら will を使いますね。
地震雲を見たとは言っても、地震があるとは断言できませんし、本当に関係があるのか自信はありません。

もしですね、私が地震雲と地震の関係をきちんと理解していて、地震雲を見たときに「地震発生のプロセスが始まった」と感じたとしたら be going to を使うことでしょう。


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。