吹替版「リメンバー・ミー」ではなく字幕版「Coco」を見てきました

 

...吹替版「リメンバー・ミー」ではなく字幕版「Coco」を見てきました


こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
 
先日、映画「リメンバー・ミー」(吹替版)
を見る機会があって、すごく良かったんです。
 
エンディングでは、すごく泣かされましたし。
 
ただ、見る前から思っていたんです。
 
「英語で見たい――」
 

「リメンバー・ミー」の原題は「Coco」。字幕版の上映はとても少ない

そうなんです。
 
アニメ系の映画は、ほとんどの映画館で
「吹替版」が上映されます。
 
おそらく、親子で一緒に(つまり小さな子どもも)
楽しめるように、ということだと思うんです。
 
でも、英語を学んでいる人間からすると、
英語のままで味わいたい、と思うわけです。
 
なので、見てきましたよ。
 
東京都内だと、新宿、渋谷、六本木、日比谷、
品川……など、場所も回数も限られますが、
一応、字幕版の上映があるんです。
 
1人で行くのもなんなので、
「第1回Original Movie Night」
と名付け、友人を誘って、計6人で
TOHOシネマズ新宿に行ってきましたよ。
 

(集合写真は撮り損ねました^^)
 
ちなみに、原題は「Coco」です。
 
主人公であるミゲル(Miguel)の
ひいおばあちゃんの名前ですね。
 
個人的には、そのタイトルだと
ネタバレ含みになってしまっているので、
「リメンバー・ミー」
という日本語のチョイスが好きです^^
 

舞台はメキシコなので、スペイン語訛り

「リメンバー・ミー」の舞台はメキシコ。
 
ですから、英語にはスペイン語の訛りが
ややあったり、会話の中にスペイン語も
少し含まれています。
 
例えば「Hello.」ではなく
「Hola!」(オーラ!)
 
「Thank you.」ではなく
「Gracious!」(グラスィアス)。
 
それに対して「Not at all.(いえいえ)」
のように英語だと返しますが、
「De nada.」(デ・ナダ)
 
さて「死者の日」という「お盆」的な日に
出来事が起こります。
 
ちなみに、「死者の日」は英語だと
「the Day of the Dead」
ですが、映画の中では英語に訳さずに、
 
「el Dia de Muertos」
(エル・ディア・デ・ムエルトス)
 
と、スペイン語のままで登場します。
 
そんな感じで、ちょっとしたスペイン語
のフレーズが出てきます。
 
日本人からすると、スペイン語には
あまり馴染みがないかもしれませんが、
このくらいのフレーズは英語圏では
常識だということなのでしょう。
 
これも、吹替版だと味わうことのできない
マニアックなポイントの1つですね^^
 

英語で映画を見る時の一番の味わいポイント

そして、もちろん、一番の味わい
ポイントは、どんな英語表現が使われて
いるかです。
 
字幕に書かれているのとは、
一味も二味も違ったりしますから。
 

「チャンスをつかめ!」を英語で言うと…?

例えば「リメンバー・ミー(Coco)」
の中で、鍵となるフレーズは
 
「チャンスをつかめ!」
 
ではないでしょうか。
 
エルネスト・デラクルス(Ernesto de la Cruz)が
何度も発するこの言葉、英語でパッと言えますか?
 











 
「Seize your moment.」
 
seize(スィーズ)というのは、ガシッと/
ギュッと掴むことを表す動詞です。
 
自分のmoment、つまり「今だ!」という
瞬間をしっかりと掴め、ということですね。
 

「知らないくせに」を英語で言うと?

Hector(字幕だと「ヘクター」ですが発音は「ヘクトール」)
に対して、Miguelが言った発言の1つがこれです。
 
「知らないくせに。」
 
これ、英語で言って、と言われたら、
あなただったらどう表現しますか?
 











 
映画の中では
「What do you know?」
(あんたが何を知っているというのさ)
という感じで言っていました。
 

P.S.字幕版の上映が増えますように…(祈)

アニメ系の映画って、リスニングの勉強には
最適な題材だと言えます。
 
だからこそ、吹き替えていない字幕版での上映が
もっと増えたらいいな・・・と切に願います。
 
もちろん、人が入らないことには、上映館は
増えないでしょうから、見る側の意識が変わる
必要もあるかもしれません。
 
まあ、私ロイは「Original Movie Night」を
今後も開催していこうと思います^^
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。