そんなことで激怒?

 

...そんなことで激怒?


アメリカのマサチューセッツ州からのニュースです。

マクドナルドに男女の2人組が来店して注文をしました。
女性はポテトのラージサイズを頼みましたが、出てきたのはスモール。

文句を言われた店員は、ラージサイズのポテトを出して、お釣りを彼女に渡したところ、
なんと・・・

 

その女性はお釣りを店員の顔めがけて投げつけたのです!

 

その後、男性は床に置いてあったプラスチックのセーフティコーン
(円錐型のあれです、たぶん黄色いヤツ)を店員に向かって投げつけたとのことです。

もちろん二人は逮捕されました。

情報源&英文引用元

McDonald’s Workers Assaulted Over Getting Wrong-Size Fries

情報源2

McRage over wrong size french fries

こちら(↑)の方が英文が長く詳しいニュースです。

■気になった英語表現<その1>

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McDonald’s Workers Assaulted Over Getting Wrong-Size Fries
マクドナルドの店員、ポテトのサイズ取り違えで襲われる(ロイ訳)
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これはヘッドラインですので、be動詞や冠詞が省略されています。
省略せずに普通の文にすれば
McDonald’s workers were assaulted over getting the wrong-size fries.
でしょうか。

assault は「襲う」「暴行する」という意味合いですね。

■気になった英語表現<その2>

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Police said a Boston man and woman, upset with getting an order of
small french fries instead of large, were charged for throwing money
and cones at McDonald’s cashiers.
警察によると、ラージサイズのポテトの代わりにスモールサイズを受け取って
気を悪くしたボストンに住む男性と女性が、お金やセーフティコーンを
マクドナルドの店員に投げつけた罪で起訴された。(ロイ訳)
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upsetというのは「setされたものをひっくり返す」ことから、感情の話
であれば「気を動転させる」とか「気分を害する」といった意味合いになります。

なお、ちょっとイライラした感じが含まれる場合が多いです。

■気になった英語表現<その3>

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According to police, Galipeau, 22, became enraged after getting
the wrong size fries at a Quincy McDonald’s.
警察によると、ガリポー容疑者(22歳)はクインシーにあるマクドナルドで
ポテトのサイズを間違われたことで激怒した。(ロイ訳)
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according to は「~によると」と情報源を表わす決まり文句ですね。

rage は「激怒」とか「逆上」とか、プルプル震えたり暴れたりするような
激しい怒りをイメージしてください。
enrage で「激怒させる」「逆上させる」という動詞ですね。

at a Quincy McDonald’s はマクドナルドの1店舗を指していますので
冠詞がaになっています。

■気になった英語表現<その4>

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33-year-old Jackson then picked up two-foot tall cones from the
mopped floor and hurled it at employees, cutting one employee’s nose.
33歳のジャクソン容疑者はそれから、モップ掛けされた床にあった
高さ約60センチのセーフティコーンをいくつも拾い上げ、従業員に
向かって投げつけ、それで1人の鼻が切れたという。(ロイ訳)
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cones、employeesと複数形になっていますので、投げたコーンは複数個で、
従業員も複数人が被害にあったということをきちんと感じてくださいね。

hurl は「(力を込めて)投げつける」という感じです。

ひとこと

さすがアメリカ・・・といった感じのニュースですね。

鼻が切れてしまった店員さんは、走って外に出て車のナンバーを
メモしていた時にコーンをぶつけられたとのこと。
店員さんの対応も慣れているのか、それともマニュアルに載っているのでしょうかね?

因みに私ロイがジョージア州に留学したときには、寮の部屋の壁には、
ハリケーンが来た時の避難指示(Hurricane Procedures)というのが貼ってありました…


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。