フロリダでペイフォワード発生

 

...フロリダでペイフォワード発生


アメリカ、フロリダ州からのニュースです。

ある日の朝7時、とある女性がスターバックスの
ドライブスルーに入り、アイスコーヒーを注文しました。

そして後ろの車の男性(もちろん赤の他人です)に、
キャラメルマキアートをプレゼントしたのです。

その男性も、後ろの車の人にドリンクをプレゼントし、
連鎖が続いていきました。

その結果、なんと・・・

【378人】が参加したのです。

まさに「ペイ・フォワード(恩送り)」ですね。

■情報源&英文引用元

378 People ‘Pay It Forward’ with Free Coffee at Florida Starbucks

■気になった英語表現<その1>

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378 People ‘Pay It Forward’ with Free Coffee at
Florida Starbucks
フロリダのスターバックスで、378人がコーヒーを
おごって「恩送り」(ロイ訳)
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Pay It Forward が ” で括られているのは、
映画のタイトルだからですね。

(日本での題名は「ペイ・フォワード 可能の王国」)

■気になった英語表現<その2>

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A woman started an act of kindness chain that
lasted for hours at a Starbucks drive-thru in Florida.
フロリダにあるスターバックスのドライブスルーで、1人
の女性が始めた親切な行為の連鎖が何時間も続いた。(ロイ訳)
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last は動詞で使うと「続く」という意味ですね。

for hours は「何時間も」と訳しましたが、文字通りには
「数時間」ということです。

for two hours などのように具体的な数字を言うのではなく
ただ複数形で for hours。

hundreds of yen(数百円)
thousands of dollars(数千ドル)

みたいな言い方もありますので合わせて知っておきましょう。

■気になった英語表現<その3>

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She ordered an iced coffee at about 7 a.m. Wednesday
in St. Petersburg and asked to pay for the caramel
macchiato for the stranger in the car behind her.
セント・ピータースバーグで水曜日の朝7時頃に彼女は
アイスコーヒーを注文し、そして後ろの車の見知らぬ
運転手のためにキャラメルマキアートの代金を払いたい
と言った。(ロイ訳)
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ask というのは「求める」ことを意味しますから
ask to pay というのは「支払うことを求める」、つまり
「払う(払いたい)と言う」ということです。

■気になった英語表現<その4>

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The Tampa Bay Times reports the chain finally ended
around 6 p.m. when customer number 379 pulled up
and ordered a regular coffee.
タンパベイ・タイムズによると、その連鎖は最終的に、
379番目のお客が車を止め、レギュラーコーヒーを頼んだ
午後6時頃に終了したという。(ロイ訳)
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around は「周り」を表しますので、around 6 p.m. で
「6時頃」という意味合いになります。

pull up は「車を止める」ことを表します。

■気になった英語表現<その5>

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Barista Vu Nguyen leaned out the window and explained
the chain that started earlier in the day, asking
if she’d like to participate. She declined, saying
she only wanted to pay for her coffee.
バリスタのヴー・ニュエンさんは窓から身を乗り出し、
その日の朝に始まった連鎖について説明し、彼女に参加
の意志を尋ねた。彼女は自分の分だけ払うと言って断った。(ロイ訳)
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explain は「説明する」で、日本語的な感覚だと
explain about ~ と言いたくなりますが、
about は要らないんですね。

ask if の if は「~かどうか」という意味です。
asked if she would like to participate
ですから「参加したいかどうか尋ねた」のですね。


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。