アイスキャンディーを食べた犬

 

...アイスキャンディーを食べた犬


■ニュースの要点

アメリカ、ウィスコンシン州からのニュースです。

飼い犬のタッカーが、アイスキャンディーを食べ、体調を悪くしました。

そして2日後、まだ体調が回復しないタッカーは
カーペットの上にもどしてしまいます。

しかし、そこで見つかったのは、なんと・・・

 

5年前になくしたはずの結婚指輪

 

でした。

 

■情報源&英文引用元

Hero dog solves five-year-old mystery in most unusual way

■気になった英語表現<その1>

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A dog helped solve a five-year-old-mystery after
it got sick eating a Popsicle.
1匹の犬が、アイスキャンディーを食べ、体調を崩すこと
により、5年越しの謎を解く手伝いをした。(ロイ訳)
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help は元々 help to (do) のように to不定詞を取って
「~するのを手伝う/助ける」
ことを意味しますが、特にアメリカ英語では to を省略
して、help (do) のように言います。

(do) は「動詞の原形」を表しています。

get sick は「体調を崩す」「気持ち悪くなる」ということですね。

Popsicle というのはアイスキャンディーの商品名です。

■気になった英語表現<その2>

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Tucker the Mutt’s owners call him a food thief,
so it was no surprise to them when he ate the entire Popsicle.
雑種のタッカーは、飼い主には「食べ物泥棒」と呼ばれて
いたため、アイスキャンディーを平らげたことは驚きでも
なんでもなかった。(ロイ訳)
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Mutt というのは「雑種」のことのようです。

Tucker the Mutt という言い方がよく分からないかもしれませんが、
Jack the Ripper(切り裂きジャック)
と同じ表現です。

it was no surprise は「驚きなんかじゃない」という感じです。

eat the entire Popsicle で「全部を平らげる」ということですね。

■気になった英語表現<その3>

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It was a surprise two days later when Tucker threw
up. But the even bigger surprise was found within
the mess he made on the carpet.
だから2日後にタッカーがもどしたのは驚きであった。
そして、さらに大きなサプライズが、カーペットの上の
吐しゃ物の中に見つかった。(ロイ訳)
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これは、先ほどの
it was no surprise…
を受けて、
It was a surprise…
とつながっています。

was を強く読んでくださいね。

throw up は食べたモノなどを「もどす」ことですね。
もうちょっと直接的な英語だと vomit と言います。

mess は日本語にちょっと訳しづらいのですが
「汚ないもの」「散乱したもの」「ゴミの山」などを指す単語です。

■気になった英語表現<その4>

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Matykowski lost her ring five years ago.
Several searches of her home proved fruitless.
マティコウスキーさんは5年前に指輪をなくし、家を
何度も探したが成果は上がらなかった。(ロイ訳)
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lost と過去形にしてあるのは
「5年前になくした」
という過去の話をしているからですね。

もし
have lost…
と言ったとしたら、「過去になくして、今ない」
という意味になります。

fruitless の fruit は「成果」を表しています。

prove は「証明する」という意味ですが、
ここでは「~であることを示す」という感じです。

prove fruitless ですから「成果がないことを示す」、
つまり、「成果が上がらない」ということですね。

■気になった英語表現<その5>

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An X-Ray showed no more treasures hidden inside the dog.
レントゲンの結果、犬の体内にそれ以上の貴重品は
ないことが分かった。(ロイ訳)
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X-Ray(X線)は「レントゲン」のことですね。

この文は非常に英語らしい表現ですので、ぜひ文字通りに
味わって下さいね。

An X-Ray showed…
レントゲンが示した

no more treasures hidden…
隠れた宝はもうない

inside the dog.
犬の中に

実は私、この文を読んだ時、笑ってしまいました。

さすがは「food thief」ですが、まさかレントゲンまで取られるとは・・・(笑)


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。