驚きの隠し場所

 

...驚きの隠し場所


■ニュースの要点

アメリカ、フロリダ州からのニュースです。

警官が1台の車を呼び止めました。

助手席に座っている男がシートベルトをしていなかったのです。

しかし、この男性。

体重が200キロあって、シートベルトができないと主張。

確かにそういう体型なのですが、なんか挙動がおかしい。

 

実はこの男性、麻薬を隠し持っていました。

その隠し場所はなんと・・・

 

お腹の肉の下。

 

実はこの男性、以前も麻薬売買で3年間刑務所に入っていました。

その時の体重は120キロほどだったそうです。

はい、どうでもいい情報でした(笑)

 

■情報源&英文引用元

Marijuana Found Hidden In “Stomach Fat” Of 450-Pound Florida Man

■気になった英語表現<その1>

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Christopher Mitchell, 42, was a passenger in a car
driven by Keithian Roberts, 38, who was pulled over
in Florida on Friday by Deputy Cody Cochran, after
Cochran noticed that Mitchell wasn’t wearing a seatbelt.
クリストファー・ミッチェル(42)は車の助手席に
乗っていた。運転手はケイシャン・ロバート(38)。
金曜日にコディ・コクラン保安官が、ミッチェルがシート
ベルトをしていないのを発見し、車を停止させた。(ロイ訳)
————————————————–

これは日本語に非常に訳しづらいですね。
ぜひ英語の語順で味わってください。

Christopher Mitchell, 42,
クリストファー・ミッチェル(42)は

was a passenger in a car
車に乗っていた

(※passenger seat で「助手席」ですので、
  おそらく助手席に座っていたと思われます)

driven by Keithian Roberts, 38,
(その車は)ケイシャン・ロバート(38)によって運転され

who was pulled over
(ロバートは)止められた

in Florida
フロリダで

on Friday
金曜日に

by Deputy Cody Cochran,
コディ・コクラン保安官によって

after Cochran noticed
コクランが気づいた後

that Mitchell wasn’t wearing a seatbelt.
ミッチェルがシートベルトをしていないことに

なお、pull over は「車を止める」時に使う表現ですね。

■気になった英語表現<その2>

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Mitchell, who goes by the aliases “Biggie” and
“Fat Boy,” claimed to be too big to buckle up.
「ビギー」や「ファットボーイ」の通り名がある
ミッチェルは、シートベルトが小さすぎると主張した。(ロイ訳)
————————————————–

go by だけで「通り過ぎる」などといった意味で
覚えていらっしゃるかもしれませんが、これはそれとは
違う意味ですね。

この go は「まかり通る」に近い意味です。

go by the name/alias(偽名)で「~という名前で通る」
ということです。

また、buckle up は「シートベルトを締める」という
意味合いです。

「シートベルトが小さすぎる」と訳しましたが、英語では
逆に「自分が大きすぎて、シートベルトを締められない」と言っていますね。

■気になった英語表現<その3>

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The police officers noted that the two passengers
were acting very nervous and ran a warrant check on
both men, which revealed that Mitchell had a previous
cocaine conviction.
警察官らは2人の振る舞いがとても神経質なのに気づき、
前科を調べたところ、ミッチェルが以前、コカインで
有罪判決を受けていることが明らかになった。(ロイ訳)
————————————————–

note は「気づく」という意味ですね。

この少しの文で notice という動詞を使っているので
ここは敢えて別の動詞が使われています。

ran a warrant check は「前科や逮捕歴を調べる」ということですね。

warrant 自体は「逮捕令状」や「捜査令状」などの
「法律令状」を指しています。

■気になった英語表現<その4>

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They summoned a drug-detection dog, named Koda,
who searched the car and alerted the cops to signs of drugs.
警官らはコダという名前の麻薬犬を呼び、車を調べさせ
たところ、麻薬が見つかった。(ロイ訳)
————————————————–

この文も日本語には非常に訳しづらいですね。

いつものことですが、しっかりと英文を味わって下さいね。

>They summoned a drug-detection dog, named Koda,
summon は「召喚する、呼び寄せる」という意味ですね。

麻薬犬は drug-detection dog、「薬探知犬」という言い方をするんですね。

>who searched the car
who は関係代名詞ですが、犬でも who が使われていますね。

コダが車を調べました。

> and alerted the cops to signs of drugs.
そして、コダが警官らを alert しました。

alert はちょっと訳しづらいのですが、「警告する」とか
「注意を喚起する」といった意味合いです。

そして、前置詞に to が使われていますが、
何に喚起したかというと、signs of drugs、つまり
「麻薬の兆候」ですね。

■気になった英語表現<その5>

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It turned out Mitchell was hiding a bag with 23 grams
of marijuana under his “stomach fat,” according to
the police report.
警察のレポートによると、ミッチェルはお腹の肉の下に
23グラムのマリファナが入った袋を隠していたことが
判明した。(ロイ訳)
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turn out で「判明する」ということですね。
判明した内容が、その後すぐに文として続いています。

according to ~ で「~によると」と意味で、情報源を表します。


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。