keep one’s fingers crossed(幸運をお祈りしています)

 

...keep one’s fingers crossed(幸運をお祈りしています)


「新年度で英語を始めました編」の第2回目です。

第1回目:what for?

[今回のストーリー]

ボランティアの英語ガイドになりたいという友人。

“How’s everything going?”
(調子はどう?)

“I’m enjoying the English programs on the radio.”
(ラジオの基礎英語講座を楽しんでいるよ。)

ふむふむ。

まだ、壁にはぶち当たっていないようですね。

もともと英語にあまり縁がなかったわけですから、今のモチベーションをどこまで維持できるかが見物・・・
と心の中で考える、ちょっと天の邪鬼なあなた。

“Did you say you were taking some English test?”
(テストを受けるって言ってなかったっけ?)

“I’m going to take the TOEIC Test next Sunday.”
(日曜日にTOEIC試験を受けるよ。)

“I’ll keep my fingers crossed.”
(うまく行くよう祈ってるよ。)

“Thanks.”
(ありがとう。)


[keep one’s fingers crossedの解説]

keep one’s fingers crossed
は文字通りには「指を交差させた状態にしておく」
ことを表わします。

「指を交差」というのは、伸ばした人差し指に
中指を引っかけます。

この手振り(ジェスチャー)自体が誰かの幸運を祈るときに
使われるのです。

祈る内容を具体的に言いたいときには、
その後に that … と続けて言います。
(→用例参照)

人間関係を円滑にする定番表現ですので、
ご存じの方も多いかもしれませんが、
もし知らなかった場合には、是非覚えておきましょう。

例えば友人が、何かに挑戦することがあったときなどには、
是非これを使ってみて下さいね。


[keep one’s fingers crossedの用例]

I’ll keep my fingers crossed for you.
「あなたの幸運を祈ってます。」

Let’s keep our fingers crossed that the rain stays away.
「雨が降らないように祈ろう。」

  stay away は「離れたままでいる」。ここでは雨のことですから
  「降らない」ということですね。


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。