こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
ツイッターで、ある方が
「本来、新婦に
Congratulations
と言うのがタブー」
ということを書いていらっしゃいました。
昔はそういうことが言われましたし、
最近ではあまり気にせずに言う人も増えて
いるはずです。
ただここで大事なのは、
「良いとかダメ」という結論を暗記してしまわないこと。
日本人の多くの方は「ウノミー(暗記病)」という
英語病にかかってしまっています。
その症状の1つが、物事を表面的に
暗記してしまうことなんです。
Congratulations!=「おめでとう」ではない
Congratulations!は通常
「おめでとう!」
と訳されます。
ただし、この表現は基本的に
「(努力をして)達成したこと(achievement)に対するおめでとう」
なんですよ。
ですから、「明けましておめでとう」の時には
Congratulations!
とは言わないわけです(笑)
新婦にCongratulations!と言ってはダメだった理由
では、新婦に対して言うのはどうか。
昔は、新婦に対して言うのは失礼、
という風に考える人もいました。
その理由は・・・
新婦さんに対して「努力が実ったね」って
言うのが失礼に当たる、ということですよ。
例えばですよ、若くして結婚した人に
対して、みんなで「Congratulations!」
あなただったらどう感じますか?
もちろん、例えばですが、その新婦さんの
陰での努力をよく知っている親友が
「Congratulations!」
と心から言うのであれば分かります。
でも、みんなから一斉に「努力して達成した」
と言われるのは、ちょっと気になりませんか?
本来は、そういう話だったんですよ。
でも、時代は変わってきています
でも、それはあくまでも「本来」のお話。
言葉は生き物ですし、意味合いも、使われ方も
少しずつ変化していきます。
私が上の話を聞いたのも、たぶん15~20年前
だと思います。
その時で既に、若い人は「Congratulations!」って
普通に言うようになってきているという話でした。
Google で「congratulations meaning」で
検索すると、以下のように出てきました。
words expressing one’s praise for an achievement
(達成したことに対する称賛を表す言葉)
or good wishes on a special occasion
(もしくは特別な場において祝福する言葉)
つまり、祝福の言葉としても定着している
ということなのだと思います。
ですから、新婦さんに対して
「Congratulations!」と言っても、
別に大丈夫だと思います。
ただし、結論だけをただ暗記してしまうのは
英語病であり、それでは英語は上達しません。
言葉というのは、気持ちを込めて選択するもの――。
あなただったら、どんな気持ちを込めて
「Congratulations!」と言いたいかを
ぜひ考えてみるといいでしょう。