仕事で英語が必要になり、グーグル翻訳を使っている人へのアドバイス

 

...仕事で英語が必要になり、グーグル翻訳を使っている人へのアドバイス


中学英語もままならないまま、グーグル翻訳のお世話に……

こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
 
以下のような相談メールをいただきました。
 

ロイさん、こんにちは。
私は4月から英語を使う部署に配属され、現在非常に困っています。
 
中学英語もままならないまま、海外の客先とメールをしなければならず、
いつもグーグル翻訳のお世話になっています。

 
こういう方、結構いらっしゃると思います。
 
英語力が全然足りていないのに、それでも
英語でメールのやり取りをしなければいけない。
 
そうすると、まずはとにかく目先の英語を処理
するしかありませんから、グーグル翻訳などの
出番となります。
 
相手の英語をきちんと理解できているのか、
また、通じる英語なのかどうかも怪しいけど、
とにかく仕事でやるしかない――。
 
そうやって頑張っている方のために、
「グーグル翻訳をただ使う場合よりも、
より正しく英語が理解でき、
より伝わる英文メールが書け、
英語力もアップしていく方法」

をご紹介したいと思います。
 

 

グーグル翻訳に100%依存してしまわないことが大事

Google翻訳は、英語が苦手な方としては
非常に重宝するツールだと思います。
 
ただし、機械に丸投げする形になってしまい
やすく、そうすると自分の英語力はいつまで
経っても上がりません。
 
機械はツールですから、うまく使わないと
(付き合わないと)いけませんよね。
 

1.英文メールを読む時

機械翻訳ツールがオススメできない理由

英文メールを読む時には、Google翻訳などの
機械翻訳ツールは、正直なところお勧めできません。
 
その理由は、誤訳をされていても気づけないからです。
 
例えば、conditionという単語には
「状態、体調」「状況」「条件」
など様々な意味合いがあります。
 
それを機械がうまく訳せるのか……?
これはAIがどれだけ発展したとしても、
永遠の問題として残るでしょう。
 

代わりに超オススメのスマホアプリがあります

ここの問題をうまく回避している、
英文を読む際の補助アプリがあります。
 

 
その名を「英読」と言います。
 
このアプリは、難しい単語だけに
日本語訳をつけてくれるんです。
 

 
レベル1~5までの設定ができ、
一番下の「レベル1」にすると、
中学2年レベル以上の単語全てに
日本語訳を表示してくれますよ。
 
訳を表示してほしい英文メールや
英語のドキュメントなどをコピーして
スマホアプリに張り付ければOK――。
 
非常に便利なアプリ「英読」は無料なので
ぜひ使ってみてください。
 

2.英文メールを書く時

英文メールを書く時には、グーグル翻訳などの
機械翻訳ツールに、日本語を丸投げしてはいけません。
 
翻訳ツールが「訳しやすい」日本語に
まず変換する、という「ひと手間」が大切なのです。

 
それをすれば、伝わりやすい英語に変換
される可能性がずっと高まりますし、
 
自分で英語を話そうとする際にも
とても役に立つんですよ。
 

保存版:翻訳ツールを活用して誰でも英文メールが書けるノウハウ

具体的なやり方については、リクナビNEXTジャーナルでの
連載記事でまとめてありますので、ぜひお読みいただけたらと
思います。
 

 
・超初級編:“翻訳ツール”を使って、誰でも簡単に英文メールが作れる
 

比較的ましな英語を翻訳ツールで「書く」方法
もしあなたが今、日本語を翻訳ツールに打ち込み、出てきた英文をそのまま意味も分からずに、メールに貼り付けて送っているならば、これからお伝えする3つのポイントをぜひ実行してみてください。
それだけで、生成される英文のクオリティが格段にUPします。
 
<悪い例>
「仕事で海外とのやり取りがあり、英文メールを書くのですが、翻訳ソフトで正しく書いているのに、しょっちゅう内容を誤解されたり、メールを無視されたりします。」
 
通じる英語がうまく生成されない理由――それは、あなたの日本語が、コンピュータにとって難しすぎるということなのです。
 
日本語は省略の多い言語です。主語を省略するのは日常茶飯事であり、言わなくても分かることは、どんどん省略してしまいます。
しかし、コンピュータは基本的に、指示された通りにしか動くことができません。省略されたものを推測することは、非常に困難なのです。
 
逆に言えば、うまく指示を出しさえすれば、うまく翻訳してくれる(可能性が高い)ということです。普段通りの日本語ではなく、機械が理解しやすい日本語を入力する――。そのほんの一手間によって、生成される英文はずっとまともなものになる(可能性が高い)のです。
 
翻訳ツールを使う際には、以下の3つのポイントをぜひ意識してみましょう。
1.1文で1つのことしか言わない
2.主語をはっきりさせる
3.できる限り言葉を省略しない

 
・初級編:いまどき、「デキない」とは言いづらい――英文メールの書き方
 

今回は、翻訳ツールが通じる英語に訳してくれやすくなるための、さらに3つのポイントをお伝えします。
 
・ポイント1:受け身は極力使わない
英語は、基本的には受動態(受け身)を避ける言語だと思ってください。
例えば日本語だと「彼に叩かれた」などのように受け身を使う場面でも、英語では「I was hit by him.」とは言わず、「He hit me.」のように能動態で表現するのが普通です。
 
・ポイント2:日本的な言葉遣いに注意する
ビジネスでは「できない」という言葉が避けられる傾向があります。その代わりに使われるのが「難しい」「○○しかねる」といった表現です。

まず、英語で「it’s difficult……」と伝えても、難易度は高いが実現可能という意味に取られてしまいます。できないことは「できない」とはっきりと表現する必要があります。
 
・ポイント3:比喩や慣用句、擬音語を使わない
つい気づかずに使ってしまいがちなのが、比喩や慣用句です。これは大きな誤訳を生む原因になりやすいですからご注意ください。
 
前回と今回でお伝えした6つのポイントを押さえておけば、翻訳ツールにとんでもない誤訳をされてしまう可能性がかなり減ることでしょう。コンピュータは万能ではありませんから、丸投げしてしまうのではなく、うまく使ってあげてくださいね。

 

おまけ:Googleを活用して、伝わる英語が誰でも書けるテクニック

翻訳ツールではなく、Googleの検索機能を活用することも
できます。
 
これは中級者~上級者が密かに使っているテクニックです。
 
・中級編:伝わる英語が「誰でも書ける」テクニック――英文メールの書き方
 

会話やメールで重要なのは、コミュニケーションとして内容がきちんと(できるだけ正確に)伝わることです。
 
文法的に正しいに越したことはありませんが、そこにとらわれ過ぎてしまうと、コミュニケーション自体が取れなくなってしまいます。ですから、ノンネイティブである立場として英語を使う時には、文法にこだわりすぎずに、実際に使われている英語を真似するところから始めるのが良いでしょう。
 
Google検索の基本テクニック
自分が知りたい英語表現をうまく検索するためには、Google検索のオプションを使いこなす必要があります。
 
・基本はキーワードのAND検索
キーワードをいくつか入力してGoogle検索をした場合に、基本的にはそれらのキーワードのAND検索(全てが含まれるという条件での検索)になります。
 
・ダブルクォート(“)でフレーズ検索
ダブルクォート(”)で括った場合には、そのフレーズ(単語の連続)がまるまる含まれるページのみが表示されるのです。
 
検索方法の応用テクニック
フレーズ検索をより効果的に行なえるように、さらにもう2つのテクニックを押さえておくと良いでしょう。
 
・マイナス(-)で除去できる
・アスタリスク(*)でワイルドカード検索
 
英語でメールを書く際に、Google検索をどのように活用できるのかを、もう少し具体的に見ていきましょう。例えば「上司を説得する必要がある」と言いたいとします・・・

 
3つの記事につきまして、ポイントとなる箇所を引用しましたが、その詳細や具体的な英語の例などに関しては、リンク先をご覧ください。


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。