英語がうまく話せないことに凹んだり、間違えてばかりの自分をダメだと思う必要が、実は全く存在しない理由

 

...英語がうまく話せないことに凹んだり、間違えてばかりの自分をダメだと思う必要が、実は全く存在しない理由


こんにちは、イングリッシュ・ドクターの
西澤 ロイです。

私の元には、よくこういうご相談が寄せられます。

いざ話そうとすると言葉が出ず、
時間が少し経つとこんなふうに話せば良かったかも…
と毎回へこんでしまいます。

その気持ちは分かりますが、
凹むのはもったいないことです。

なぜなら、凹む必要なんて、
これっぽっちも存在しないからです。

 

まず、そもそも論ですが、

私たちは英語を話す時に、
うまくできない/間違ってしまうのは
なぜでしょうか?

 

頭が悪いから?

そんな風に思う人もいらっしゃいますが、
頭の良さとも、能力とも、一切関係ありません。

 

私たちが間違ってしまう理由。

それは・・・

私たちの行動は、全て無意識に行なわれているからです。

「全部が無意識」というのではありません。

「無意識が先で、意識が後」からついてくるのです。

 

例えば日本語でも、書き間違いを誰でもしますよね。

それは、手が無意識に動いているからなのです。

そして、後から意識で「あ、間違った」と気づきます。

そこで、間違いを否定したって仕方ありません。

だって無意識なんだから。

 

専門的には「間違い」というのは2つに分類できます。

1つは、意識(頭)では分かっているけど、
無意識にやってしまう間違い。

それを「ミステイク(mistake)」と呼びます。

つまり「テイク2」「テイク3」で、やり直すことが
できるんです。

 

そしてもう1つは「エラー(error)」。

これは意識の上でも、間違っていることに気づいていない
ものを指します。

例えば、井上雄彦先生の「バガボンド」という漫画が
ありますが、あれは「Vagabond」なのです。

でも「Bakabond」、つまり「バカボン+ド」という風に
思っている人は少なくありません。

正しくは「バボンド」であり、
それは「エラー」なんです。
(信じられないという方はこちらをクリックしてご確認くださいw)

エラーの特徴は、指摘されるまで気づかないことです。

意識で間違ってますからね。

そして、知らないんだから仕方ないわけです。

 

さて、「ミステイク」に話を戻しましょう。

いざ話そうとすると言葉が出ず、
時間が少し経つとこんなふうに話せば良かったかも…

これは、誰でもあります。

頭でじっくり考えれば、もっといいことが言える。

でも、時間制限のある中で無意識に・・・となると
思ったようにはできません。

それも仕方ないことです。

だって無意識なんだから。

 

凹んでしまったり、自分を責めてしまったりして
しまうのは、本来の自分がもっと「できる」ことを
知っているから。

そして、英語に対する「やる気」があるから。

でも、そのせっかくのやる気を、仕方のないことで
自分を否定する方向に使うのはもったいないです。

ぜひ上達する方に使いませんか?

だから、間違った時に大切なことは、
その「違い」を修正することです。

次回のチャンスが「テイク2」になります。

それまでに、無意識にできるように練習しておき
ませんか?

「テイク2」がダメでも、何回でも挑戦できます。

だから、ぜひ修正していきましょう。

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  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。