西澤ロイが「バイリンガル放送」に挑戦する理由

 

...西澤ロイが「バイリンガル放送」に挑戦する理由


これは私、西澤ロイにとっても「挑戦」なんです

こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
 
この前の土曜日は、ラジオ「頑張らない英語」でして、
ゲストはNZ出身タレントのジェシカ・ゲリティーさんでした。
 

 
そしてラジオ放送は、英語と日本語の両方、
つまり「バイリンガル放送」でお届け
したんです。
 
バイリンガル放送は、今までにも数回やっています。
 
1回目は、出版部数が累計350万部を超えるカリスマ、
デイビッド・セイン先生に登場いただいた時です。

 
2回目は、NHKのラジオ「基礎英語1~3」や
エイゴリアンなどでおなじみの
ジャニカ・サウスウィック(Janica Southwick)さん
の回でした。

 
でも、決して誤解していただきたくないことが
あります。
 
それは、英語(バイリンガル)の放送は
全くもって楽じゃない、ということです。
 
これは私、西澤ロイにとっても、
非常に大きな挑戦なんです。
 

英検4級なのは、全くしゃべれなかったから

私のプロフィールは、TOEICは満点でも、
英検は「4級」なんです。
 
それは謙遜でも、冗談でもなんでもなく、
元々は、全く英語がしゃべれなかったからです。
 
中高の6年間は受験英語漬けで、
英会話は一回もやったことがありませんでした。
 
大学1年生の時、英会話の授業で、人生初の
英会話。簡単な質問にさえ何も答えられず
撃沈したほど、全くしゃべれなかったんです。
 
それがスタートですから、少しくらいしゃべれる
ようになっても、「自分はできない」という思いが
ずっと抜けませんでした。
 
だから、今でも思います。
英語の使い手としては2流だと。
 
もちろん、普通にはしゃべれますよ。
でも、話すよりは書く方が(時間がかけられますから)
ずっと得意ですね。
(それは日本語でも同じです)
 
また、英語の考え方とか、上達法を教える方が
圧倒的に得意なんです。
 
要するに、英語を使って勝負する、というのは
本当に苦手なんですよ。
(日本語でも、議論とかは苦手ですし)
 
英語がバリバリ使える一流の使い手の方は
山ほどいらっしゃいますから、その面で
僕は間違いなく2流ですよ。
(自己否定ではなく、謙遜でもなく、
事実の客観的な分析のつもりです)
 

通訳はやりませんし、できません

だから、僕は通訳とかはやりませんし、
できません。プレッシャーが大きすぎて、
絶対に無理です。
 
同時通訳とかをできる人は、本当に
尊敬します。
 
そして、昔の自分だったら、ラジオで
英語でしゃべるなんて、絶対に拒否して
いたでしょうね。
 
だから、僕はイングリッシュ・ドクターとして
「英語を教える」という、自分の得意分野で
勝負しているわけなんですが、、、
 
でも、ある時に思っちゃったんです。
「英語は誰でも話せます」と伝える自分が
英語を話さないでどうするんだ?と。
 
自分だけ傷つかないところに逃げて、
他人に偉そうに教えるなんて、
やっちゃいけないことだと。
 

バイリンガル放送なのは、逃げ道を作るため

だから、英語を話している等身大の自分を
見せようと思いました。
 
でも、全部を英語でラジオ放送なんて、
プレッシャーが大きすぎてダメです^^
 
しどろもどろになってしまって、
公共放送で大恥をかくのが関の山です。
 
そこで、逃げ道を作ることにしました。
 
英語に詰まったら、日本語に逃げられる
ようにしよう、と^^
 
それで生まれたのが「バイリンガル放送」です。
聞こえは良いですよね(笑)
 
そして、自分なりに、英語を話すことに
もっと挑戦しようとしているのです。
 
実際にご覧いただくと分かりますが、
最初なんて、日本語に逃げてばっかり(笑)
 
でも、それでいいんです。
 
だってコミュニケーションなんだから。
 
相手も、日本語と英語の両方が使える人
なんだから、両方のちゃんぽんでしゃべったって
何の問題もないんです。
 
そして大事なことは、できない自分も、
ミスをしてしまった自分も、
逃げたくなる自分も、
全て受け入れ、認め、許すことだと思うんです。
 

「英語放送」になる日?

今は「バイリンガル放送」ですが、そのうち、
「英語放送」をお届けする日が来るはずです。
 
つまり、日本語が(ほとんど)話せない、
外国人のゲストをお呼びする時が。
 
それができるようになったら、
それは僕が成長した証だと思っていただけたら
嬉しいです。
 
僕も英語学習者の1人として、
一歩ずつ成長しているつもりですから!
 
P.S.
Jess(ジェシカ・ゲリティーさん)との
バイリンガル放送のバックナンバー

完成しました。
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。