こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
こういうご質問をいただきました。
work from 9 through 5
という表現を見つけました。
9 to 5 のようにtoを使うものだと思って
いたのですが、throughを使うとどういう
ニュアンスになるのでしょうか?
仰る通り、一般的な表現が、
from ~ to を使った
from nine to five
です。
しかし、アメリカだと
from nine through five
のように言うケースもあります。
その意味の違いを見ていきましょう。
前置詞toとthroughのイメージ
前置詞toは矢印(⇒)であり、
「行き先」を表すのにも使われます。
それに対して前置詞throughは、
というイメージであり、つまり
「通り抜ける」ような意味を持ちます。
toとthroughの違い
from 9 to lunch
と
from 9 through lunch
であれば、意味の違いがはっきりします。
from 9 to lunch
は、9時から昼食まで。
つまり「昼食を食べる前まで」を指します。
それに対して、
from 9 through lunch
は、lunchを通り抜けるイメージになりますから、
「9時から、昼食が終わるまでずっと」
という意味になります。
「from 9 through 5」はどう違う?
lunch(昼食)という言葉は、時間の幅を持っています。
ですので、toなのかthroughなのかで、意味の違いが
ハッキリと出ます。
しかし、「from 9 through 5」と言う場合に、
「5 (o’clock)」というのは点であり、時間の幅を
持っていない言葉です。
その場合に意味・ニュアンスがどう違うかは
個人差も出るところなので、ネイティブに
確認してみたところ、以下のような答えが
返ってきました。
5時までずっと、休みも取らずに懸命に働いている気がする
また、一部のネイティブは、
「from 9 to 5」は、5時きっかりに仕事が終わるが
「from 9 through 5」だと5時過ぎまで働いている感じがする
という興味深いコメントをくれました。
なお、「from 9 to 5」が最も一般的な表現だ
ということは全員が一致していました。
throughを使うのはアメリカ英語であり、
イギリス英語でthroughを付けるなら
「from 9 through to 5」のように
toも必要だいうコメントもありました。
参考情報:Quora