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こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
授業などを受けていると、
「質問はありますか?」
という風に先生が質問することがあります。
英語の場合だと、
Do you have any questions?
と言うわけですが、この2つの表現は、
実は意味が微妙に違うことをご存知でしょうか?
questionの意味は、頭の中にある「?」マーク
questionという単語を辞書で調べると、
・疑問
・質問
・問題
など、様々な日本語訳があります。
ここで、
「questionにはいろいろな意味がある」
と思ってしまうのが、従来の暗記型での
英語の学び方――。
間違いとまでは言いませんが、日本語に訳して理解しよう
とすることにより、覚えることが増え、英語が難しいもの
となってしまいます。
(ですので、私はイングリッシュ・ドクターとして、
日本語に訳して理解しようとする悪癖を
「訳依存症」という英語病に分類しています)
本来つかむべき英語感覚として、
「同じ単語なら同じ意味」
という原則があります。
「たくさんの意味がある」のではありません。
根本的には1つの意味を持っていて、
それが広がりを持っているだけなのです。
それをいちいち日本語に訳して理解しよう……と
してしまうことで話が複雑になってしまっている
だけなんです。
questionで言えば、この単語が表しているのは
「頭の中にある“?”」
のことなのです。
漢字の「問」に近い、と言うこともできるでしょう。
それを日本語に訳すと、いろいろな言葉に対応する
だけなのです。
I’ve had this question all my life.
(ずっとこの疑問を心の中に持っていました)
I have a question for you.
(あなたに質問があります)
It’s a question of faith.
(信念があるかどうかという問題だ)
Do you have any questions?の意味とは?
これは微妙な話なのですが、
Do you have any questions?
という英語を
「質問はありますか?」
と訳してしまうことに、私はちょっと問題があるかも
しれないと思っています。
それは、日本語において、
「疑問」と「質問」を分けてしまう――
という文化に引きずられてしまうこと。
頭の中に「疑問」があるのに、それを「質問」しない
というのが、日本では日常茶飯事です。
でも、英語ではどちらもquestion。
If you have a question, just spit it out.
疑問があるならば、吐き出して(質問して)しまえ。
・・・ということなんです。
さらに言えば、
Do you have any questions?
という表現では、anyという単語が使われています。
any は「どんな~でも」という「任意性」を表します。
any questions は、文字通りに
「どんな疑問でも(いいよ)」
と言っている、非常に優しい表現なのです。
あ、questionsのように、
複数形になっていることも大事なポイントですよ。
どんな疑問でも大丈夫だし、複数ないですか?
と言ってくれているのが
Do you have any questions?
なのです。
日本人はもっと質問をすべきだし、
questionsをもっと積極的に解消しようと
することが、英語を学ぶ上でも、
人生の上でも、非常に大切なのです。
Do you have any questions?への答え方
英語の授業などで、もし先生が
Do you have any questions?
と言ってくれたら、遠慮なく質問をしましょう。
その時の答え方をいくつかご紹介しておきます。
1.Yesにつなげて質問をする
まず1つ目の方法が、
Yes… につなげてそのまま質問を続ける
というやり方です。
例:Yes. What do you mean by ○○?
(はい、○○という言葉をどういう意味で仰っていますか?)
2.Yes, I have one.に続けて質問する
Yes. だけでなく、もうちょっと「こなれた」
表現をしたい方にオススメなのが
Yes, I have one.
という表現です。
この one は、文法的に言うと「代名詞」であり、
a(n) ~
に相当します。
ここでは
I have a question.
と言ってもいいのですが、question という単語の
繰り返しを避けるために
I have one.
と言うわけです。
それに続けて、質問をしてしまってください。
3.複数の質問がある場合
もし、複数のquestionsがある場合には、
Yes, I have three questions.
First,… Second,… Third…
みたいに言うのもいいですね。
ぜひ遠慮なく、spit them out してみて
くださいね!