英語が上達している手応えが感じられない人へのアドバイス

 

...英語が上達している手応えが感じられない人へのアドバイス



こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
 
こういうご質問をいただきました。
 

Q.自分がちゃんと上達してるか
どうやったら手応えがつかめるでしょうか?

 
これは非常に良いご質問ですね。
 

英語はなかなか上達した実感を得られない

英語って、上達している手応えや実感を得るのは、
なかなか難しかったりします。
 
本当は、上達という意味でいえば、例えば
・単語を1つ覚える
・表現できることが1つでも増える

だけでも上達していることは間違いないです。
 
しかし、単語やフレーズを仮に10個おぼえた
としても、実際の会話になった時に、
それがうまく使える場面になるとも限りません。
 
また、それ以上に言えないことがたくさんあると、
「上達した」とはなかなか思えないですよね。
 
「今までできなかったことができるようになった!」
みたいな体験をしないと、なかなか手応えは
感じづらいものです。
 

英語学習専用のノートを用意してください

では、どうしたらよいか?
 
私がおすすめしているのは、まず、
英語学習専用のノートを用意することです。
 
そして、そのノートに、例えば
・今日学んだ単語やフレーズ
・疑問に思ったこと
・疑問への答えや気づき
・今日の学習時間やどんな学習をやったか

…といったことを書いていくのです。
 
英語に関連するなら何を書いてもかまいませんが、
いわば、英語学習「日誌」をつけるのです。
これが非常に役立つんですよ。
 
学んだ単語を書いておけば、何度も辞書を引いて
「この単語を調べるの、何度目だろう・・・」
などと思うことがなくなります。
 
また、きちんと疑問をメモしておくことで
後で忘れずにそれを解消することによって
上達が加速します。
 

心が折れそうになったらノートを見返そう

そして、冒頭のご質問へのお答えとして、
「自分はこれだけ英語を学んできた」という
努力が目に見えるようになるのです。
 
なかなか上達が感じられずに、
ちょっと心がくじけそうになった時に、
ノートを見返してみてください。
 
そうすると「これだけ頑張ってきたんだ」と、
過去の積み重ねを振り返ることができます。
 
目に見える「上達」という形では、
まだ感じられていないかもしれませんが、
「努力」がノートという形で目に見えるのです。
 

私ロイの宝物

ちなみに、私自身のお話ですが、大学時代に
NHKラジオ講座の「やさしいビジネス英語」を
聴きながら、外国人アシスタントのしゃべっている
内容を分かるようになりたくて、テープに録音して
必死に書き取ったことがあります。
 
答えとなるスクリプトがないので、何十回も
聴いて書き取っていました。
 
単語が分からなくて、音を頼りに辞書を引いた
こともあります。
 
いま考えると、スクリプトのない音声を聞く
というのは、非効率的な方法でしたから、
効果が出るまでにはなかなか時間がかかりました。
 
でも、その努力が実って、ネイティブの英語も
聞き取れるようになりましたし、当時のノートは
私の宝物なので、ずっと取ってあります。
 
(いま外出先でこの記事を書いてますので
後日写真をアップしたいと思います^^)
 
先ほど「日誌」と言いましたが、使い方は
自由です。ぜひ英語学習用のノートを作って
いろんなことを書き込んでください。
 
2代目、3代目……と増えていくと、
本棚の一角を占めるようになるでしょう。
 
それだけ努力をしているということは、
間違いなく上達もしています。
そして、ノートがあなたの宝物になりますよ。
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。