英語リスニングで、気づかずに諦めていませんか?

 

...英語リスニングで、気づかずに諦めていませんか?


受講生さんが深いシェアをしてくれました

こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
 
今日は、英語のリスニングに関して、
受講生さんのお一人が、非常に深いシェアを
してくださいましたので、そのことを
取り上げたいと思います。
 
西澤ロイさんのリスニング・エボリューション
感想その1 気がつかなければわからないこと
(ぷぅコッコの一期一会)
http://pukokko.jugem.jp/?eid=2263

 

今回使っていただいたリスニング教材

以前、出版した
『TOEIC L&Rテスト最強の根本対策 PART1&2』
という書籍があります。
 
TOEICとタイトルについておりますが、
スコアを目指す本ではありません。
 
「根本対策」という名の通り、
TOEIC試験の問題がラクラク解ける
本物の英語力(リスニング力)をつける――
というコンセプトの本です。
 
具体的には、Part 1&2 の短文での
リスニング問題を、ただ解くのではなく、
全てを書き取る「ディクテーション」を
していただく、というちょっとハードな
トレーニングの本です。
 
そう、「頑張らない」だけではなく、
「頑張る」系の本も、私は書くんですよ^^
 

独学でできる自信がない方に・・・

でも、書籍使って自力でトレーニングする……
というのが最後まで続くか自信のない方も
いらっしゃると思います。
 
また、学び方/トレーニング方法が
これでいいのかを確認したかったり、
途中で出てきた疑問を解消したかったり――
といったサポートが欲しい方もいらっしゃるでしょう。
 
そういう方向けに私が提供しているプログラムが
「リスニング・エボリューション」です。
 
66日間(≒約3ヶ月間)かけて、じっくりと
取り組んでいただくというコンテンツに
なっています。
 
あと、書籍には載っていない、音読のトレーニングも
プラスされています。
 
今回、受講者のぷぅコッコさんが挑戦して
くれたのは、まさにこのプログラムです。
 

TOEICリスニングで450点の人のお悩み

ぷぅコッコさんは、元々のお悩みについて
ブログ記事にこう書いています。
 

世間の皆さんがどれくらいリスニングできるようになりたいのか?ってのは私にはわからないですが、私はできるようになりたかった、いやいや、過去形じゃなくてなりたいんです!
 
でも、台湾でも英語で仕事してたし、それなりには聞けるんじゃない?と言われると、多分それなりには聞けると思います。
チャイニーズイングリッシュならもっと聞ける自信あります。
 
去年ガツガツ受けてたTOEICで、リスニングの最高点は450点です。

 
TOEIC試験は、一般的にリスニングセクションの方が
リーディングセクションよりも50点くらい
高く取れるように設定されています。
 
つまり、彼女のトータルスコアはおそらく
850点くらい(L:450、R:400)だと
推測されます。
 
台湾でお仕事をされていて、日本に戻って
職歴に書くために、TOEICをバリバリ受験
されていたとのことですが、
立派なスコアだと思います。
 
ただし、点数には表れない
「もやもやとしたお悩み」
を抱えていらっしゃったようです。
 

これ、TOEIC受けない人は知らないと思いますが495点満点ですから、これだけみると9割わかってるじゃん!ってなる。
 
だけど実はそんなにわかってない自覚があって、そのわかってないと思ってる感覚から、嫌なものが滲み出てて、そいつを打開したくて、今回、リスニング・エボリューションに参加を決めたというわけ。
 
TOEICを例にとってみると、あの試験、特殊でというか語学の試験で選択式であればみんなそうなると思いますが、必ずしも聞き取れなくてもそれなりに試験に慣れれば、点数取れます。
 
選択肢の中から、正解を選ぶということなんで、全部聞けてなくても、よくも悪くも点数が取れてしまうんです。

 

なんというか、ちゃんと聞き取りたいの!あやふやなまま間違い探ししたいわけじゃなくて、ちゃんと聞き取りたいの!
テストもまぁ、重要なんだけど、そうじゃなくて、映画を字幕なしで理解したいとか、もっともっと世界に友達作りたいとかそんなことなのよ。
 
とにかく、試験用の英語を聞き取るその先に、もっともっとやりたいことがあるわけなのね。
 
そんなモヤモヤがあったりするわけです。

 
この気持ち、とても分かりますね。
 
だって、TOEICのリスニング問題が
聞き取れても、ナマの英語になったら
歯が立たないという人が多いですからね。
 

トレーニングの結果、彼女が驚いたこと

そして、3ヶ月間トレーニングを受けての
変化について、シェアしてくれています。
 

この講座を受けて、変化があったことっていうか、自分の中で勝手にしかも無意識に思っていたことに気がついた!ということについて書いていきます。
 
講座としてやってたことは、毎日一問の英語を真剣に聞いて、それを一生懸命数回リピートするということ。
 
私、結構聞けると思ってて、でもやっぱり聞こえないというか聞き取れないものがあるのねって気がついた!
ってのは普通の感想だけど、
実際、この講座を愚直にやっていたら、前回は聞き取れなかったけど、2回目は聞こえた!ってのが結構あって、正直驚いたんですよね。
 
驚いたってのが肝なんです。
 
ここが、私が心に無意識に抱いてた「こだわり」みたいなものを氷解させたところです。

 
ぷぅコッコさんは
一体何に驚かれたのでしょうか。
 

「聞き取れるものは、注意してもしなくてもそれなりに聞き取れるもの。
聞き取れないものは、頑張っても聞き取れないもの。」
多分、無意識に、「あー、これは聞き取れないやつだ」と決めつけてた節があるんですよ。
 
今は聞き取れない、ではなくて
私には聞き取れない。

 
これは深いですね。
 
「聞き取れるもの」と「聞き取れないもの」
の2つに、無意識に分けていて、
後者については諦めていた!と。
 
その「聞き取れないもの」の例としては

少しオーストラリアのなまりが強いとか、willが入ってるのが弱くて聞き取れないとか

だそうです。
 
そういうものに対しては、聞き取れるためには
何か「別のアプローチ」が必要だと考えて
いらっしゃったのです。
 
しかし、トレーニングを繰り返すことで、その

諦めていた音が聞き取れるようになった

のです。
 

それが、言われた通り練習したら、次は聞こえるようになっている。
 
上の私の理論でいけば、真剣に聞いたって、次も同じように間違える。
まぁ、そういう場所がないわけじゃないけれど、そうじゃない場所が出てくる。
 
これが1ヶ月くらい開けた後の2回目なのに、もう自分が以前間違えたようには聞こえない。

 
「リスニング・エボリューション」では
トレーニングとして、ディクテーションを
1回やるだけでなく、2周目、3周目……
と繰り返すことをオススメしています。
 
やっぱり復習が大事ですし、
英語の音への意識や、聞き方を変えた上で、
何度もトレーニングすることが大事だからです。
 
そして、ぷぅコッコさんは、しっかりと
2周目以降のトレーニングもされました。
 
その結果として、最初は聞き取れなかった音が
しっかりと聞きとれるように、
「耳を鍛える」
ことに成功したわけですね。
 

耳のトレーニングになっていない人が多い

ここは、私がイングリッシュ・ドクターとして
ぜひ強調しておきたいことなのですが、
 
世の中でリスニングを頑張っている多くの
英語学習者の方たちは、残念ながら、
「正しい聴き方」
ができていないケースが非常に多いです。
 
例えば、
・意味を考えながら聞いてしまう
・推測をしながらリスニングをしている

人がほとんどです。
 
そうすると、「耳のトレーニング」にならなく
なってしまうんですよ。
 
頭の中で推測だらけになったり、
意味を掴むことに必死になったり、
文法知識を総動員していたり……。
 
それは、私が「左脳リスニング病」と
呼んでいる英語病なんです。
 
英語のリスニング中には、
英語の音だけに意識を向けて、
それ以外のことは一切考えない――。

 
そういう聞き方をしないと、
英語が本当の意味で聞き取れるための
「耳を鍛える」トレーニングはできません。
 
でも多くの人が、「意味を理解しよう」と
してしまいます。
 
「意味が分かることがリスニング」だと
思い込んでいる人も多いです。
 
そして
「意味を考えないと、意味が分からないでしょう?」
などと思っています。
 
もちろん、実際の最終的には意味も分かることは
大事ですよ。
 
でも・・・

別々に鍛えないと、リスニング力は上がらない

のです。
 
「英語の音が聞き取れるスキル」と
「意味が分かるスキル」は別ものなんです。
 
別のスキルだから、別々に鍛えないと
強化することができない――
という非常にシンプルな話なのです。
 
でも、リスニングは「意味を理解するもの」だと
誤解してしまうことで、無意識に2つがごっちゃに
なります。
 
その結果、音(耳)への意識が甘くなり、
耳のトレーニングにならないんですよ。
 
そうすると、たくさんリスニングをすることで、
「経験値」は身につくかもしれません。
 
何度も聞いたことがある、という
「音の記憶」が増えたり、ボキャブラリーが
増えることによって、少しずつは、
聞き取れるようになるという経験は
できるでしょう。
 
でも、そのやり方では「英語耳」と言われる、
「英語がきちんと聞き取れる耳」
は手に入らないんですよ。
 
そして今回、ブログ記事を書いてくださった
ぷぅコッコさんは、英語の音と向き合うことで、
「耳のトレーニング」をしっかりとされました。
 
だから、今まで聞き取れなかった英語の音が
耳に入ってくるようになる。
きちんと識別できるようになる――
というのは現象として当たり前のことなんです。
 
でも、世の中にはいろんな情報があふれて
いますし、誤った思い込みがあると、
なかなか「正しい方法」にはたどり着けません。
 
私ロイは今回、ぷぅコッコさんには、
「おめでとうございます!」
と心からお伝えしたいです。
 
そして、英語リスニングで悩む一人でも
多くの方に、正しい情報が届いて欲しいと
願って、この記事を書かせていただきました。
 
P.S.
「リスニング力を高めたい!」という方は
まずは教材として
『TOEIC L&Rテスト最強の根本対策 PART1&2』
を使ってみてください。
 

 
これでしっかりとトレーニングをしていただく
だけで、リスニング力はきちんと上がりますよ。
 
そして、「リスニング・エボリューション」
受けてみたいという方は、常時募集している
プログラムではないのですが、現在ちょうど
こちらのクラウドファンディングの企画で、
二度とない特別価格にてご提供しておりますので
(6月29日まで)
もしピンと来られましたらどうぞ。
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。