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こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
昨日は、長野県のアリオ上田にてイベントがありました。
新幹線で前日入りをしたのですが、
車内で駅弁を食べました。
ちなみに、
「弁当」は英語でも bento でも通じる
ってご存知でしたか?
さて、駅弁の中身の写真は撮り忘れたのですが(汗)
中に、こんな紙が入っていました。
英語と中国語が併記された「お品書き」です。
英語学習者としては、こういうものは
要チェックですからね。
駅弁の中に「素揚げ」が入っていました
その駅弁の中には、ピーマンと赤パプリカの素揚げ
が入っていました。
「天ぷら」はもちろん tempura でOK。
しかし、「素揚げ」をどう表現してよいか
ちょっと悩みどころではないかと思うんです。
その紙にはこう書かれていました。
without batterとは?
batter という単語を見て、
「バッター」?
と思った人もいるかもしれません。
それは正しいですよ。
batter は「打者」を表す英語で
間違いありません。
でも、without batter だと、
バッターがいないから試合になりませんね。。。
いや、そういうことではなく、
料理関係で batter という単語を見たならば
こういうものを思い浮かべる必要があります。
ちなみに、パンをつくる時の「生地」に
当たる、もっとこねこねできるものを
dough と言います。
batter の方がもっと液体っぽいものを
指すんです。
つまり、「衣(ころも)」をつけないで
揚げるのが「素揚げ」ですから
without batter
なんですね。
ただし、これを暗記しようと思わないで
ここで1つ注意点があります。
「じゃあ、素揚げ」はこう言ったらいいんだ、
という風に暗記しないでいただきたいのです。
なぜなら、「素揚げ」なんて言葉は、
日本語でも一般的に使われる言葉ではないですし、
batter は「料理英語」ですから、知らなくても
当然です。
上の「deep-fried without batter」は、
そういう風に表現しているケースがあった、
というだけ――くらいに捉えてください。
個人的には、料理的な説明としては
分かりやすいと思いましたけどね。
ただ、もし私が外国人と一緒にいて
英語で「素揚げ」を説明しなければ
ならなかったらどう言うか……?
おそらく、
「naked tempura(裸の天ぷら)」
と表現すると思います。
その方が圧倒的に分かりやすいですから。
P.S. fry(フライ)だけだと言葉足らずになることも…
ちなみに、deep-fry というのは、
「油で揚げる」
ことを表します。
fry だけで「揚げる」だと思っている人も
いるかもしれませんが、deep をつけないと
誤解が生まれます。
なぜなら、油を使えば fry になり、
「(油で)炒める」ことにも fry を
使うからです。
「フライパン」という言葉は正しくは
frying pan です。
「炒める」場合には「かき混ぜる」ことを表す
stir をつかって stir-fry と言います。
そして「てんぷら」や「唐揚げ」は
deep-fry なんですね。
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