続:英語のスピードについていけません

 

...続:英語のスピードについていけません


リスニングで、英語のスピードについていけない場合にどうしたらよいか、というテーマでお送りしています。
前回のコラムでは「大量の英語を聞くのをやめる」ということをお伝えしました。

今回は2つ目のポイントです。

2つ目のポイントは、「意味を考えない」ということです。

誤解しないでいただきたいのは、「聞き流せばいい」ということでは決してない、ということです。

しっかりと「英語の音に集中」する必要があります。
ただし、「意味」は考えないようにするのです。

日本人には無意識に意味を考えてしまう方が非常に多いんです。
そしてそれが、日本人のリスニング力アップを実は【妨げて】しまっている、と言っても過言ではありません。

なぜ「意味」を考えないようにするかというと、意識の使い方が正しくないからです。

人間の脳は、1つのことにしか集中できません。

リスニングをして、身に付けたいのは「英語耳」ですよね。
ですから「音」に集中して聴かない限り、リスニング力はアップしません。

意味を考えてしまうと、英語の音に意識がいかなくなるため、知らず知らずのうちに、
「耳」のトレーニングではなくなってしまうのです。

ですからぜひ「意味」ではなく「音」に意識を向けて、リスニングを行なってみて下さい。

(リスニングの正しいやり方については、『頑張らない英語学習法』にもっと詳しく書いていますのでご覧ください。)

うまく「音」に意識できると、以下のような変化が出てきます。

以下は正しい方法でリスニングのトレーニングしていただいた方からいただいたご感想です。

意味が分からなくても音を拾えるようになってきました。

洋画を観ていると、英語がポンポン耳に入ってきます…
単語の意味はわからないのですけど(^^;

これは「意識」の問題ですので、「正しい聴き方」を身に付ければ、
誰でもリスニング力を大幅にUPさせることができます。

「正しい聴き方」を身に付けるトレーニングをしてみたい、
という方はこちらをチェックしてみて下さい。


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。