英語が話せるようにならない元凶とは?
こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
「英語が話せるようにならない」
「英語がどうも上達しない」
そのように感じている人はきっと多いことでしょう。
今回は心の仕組みに基づいたお話を
お伝えしたいと思います。
実は、英語が話せるようにならないのは、
「私は英語が話せない」
と思っているから――と言ったら信じられますか?
変な例ですが「嫌われ者」は…
変な例をちょっと出してみたいと思います。
「私は嫌われ者だ」と思っている人は、
友達をたくさん作れるでしょうか?
答えはNOです。
嫌われ者だと思っていたら、人との関わりを
避けようとするのではないでしょうか。
またもし、そこから抜け出したいと思い、
頑張って人と交流しようとしても
かなり苦労することでしょう。
「これをしたら嫌われるのではないか」
とか
「この人に嫌われていないか」
などと考えてしまうからです。
現実には、嫌われるようなことを
しなければ、そんなに嫌われることは
ないと思います。
でも、「自分が嫌われ(てい)る」という
思いがあると、実際よりもたくさん
嫌われているように思えてしまうのです。
「私は英語が話せない」という呪い
同じように、英語でも考えてみましょう。
「私は英語が話せない」と思っている人は
一体どのような行動を取りますか?
英語で話しかけられたら、その場から
そそくさと逃げたりするかもしれません。
だって、話せないと思っているんですから。
でも、本当に話せないんでしょうか?
最近、出川イングリッシュが話題になって
いますが、本当はそれよりはマシだったり
しませんか?
日本人は誰でも英語を知っている
英語は、中学校で学んだ英単語で、
日常会話の8割がカバーできる言語です。
中学英語を忘れてしまった……などと言う
人もいるでしょうが、日本語の中に既に
たくさんの英語がカタカナとして
入り込んでいます。
だから、日本人の大人だったら誰でも
・自分の名前を名乗る
My name is ~.
・住んでいる場所を言う
I live in ~.
といったことを、(仮に少しくらい文法を
間違ったとしても)伝わる英語で言えますし、
極めつけは
・英語が話せません。
I can’t speak English.
って言えるんですよ。それも英語で。
そうやって、いろんな知識があるんですよ。
日本人の大人は誰だって、
英語の日常会話の大部分をカバーできるだけの
単語を知っています。
(あくまでも「知っている」なので、もっと
上達するためには、もっと理解を深めたりする
ことは必要ですよ)
でも、それらの単語を使いさえすれば、
出川よりもしゃべれるんですよ。
しかし、多くの人が「単語を知らない」と決めつけ、
「英語が話せない」と主張し、話そうとしません。
これはもはや英語病であり、私は
「アイキャント症候群」と呼んでいます。
足りないのは知識ではなく経験値
「英語が話せない」と思うことの最大の問題は、
英語を話そうとしなくなり、経験値が積めなく
なることです。
RPG(ロール・プレイング・ゲーム)に
例えてみましょう。
Lv:1
HP:30
つよさ:5
経験値:0
という主人公がいたとします。
ここから強くなるためには、敵を倒し、
経験値を積むことですよね。
そうすることで、レベルアップして、
「HP」や「つよさ」が少しずつ
UPしていきます。
Lv:8
HP:50
つよさ:25
経験値:250
みたいな感じでしょうか。
しかし、「英語が話せない」と
思っている人は、こんな感じです。
Lv:1(←1のまま)
HP:50
つよさ:25
経験値:0(←0のまま)
経験値が0のまま、冒険の旅に出る
前に強くなろうとしているのです。。。
それ、すっごく遠回りなんですよ。
だから、「英語を話せない」と思うのを
やめることをオススメします。
冒険の旅に出ないことには、何も始まりません。
実際に、英語を話してみることが大事なんですよ。
そこで恥ずかしい思いをして、ダメージを
受けることもあるでしょう。
通じなくて悔しい思いをするかもしれません。
しかし、その「経験値」こそが、あなたの上達を
加速させてくれるのです。
だからこそ、「英語を話せない」という思いは
ぜひ手離しましょう。
あなたはもう、英語が話せるのです。