中学レベルの英語もダメだった人はどうすればいいのか?

 

...中学レベルの英語もダメだった人はどうすればいいのか?


こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
 
私は「日本人の大人なら誰でも英語が話せる」ということを
様々なところでお伝えしています。
 
その根拠の1つとして示しているのが、
ほぼ中学英語に相当する基本的な1,000単語で
英語の日常会話の約80%がカバーできる

という言語学的なデータなのです。
 
でも、そうすると、こういうことを言う方が
ちらほら出てくるんです。
 
「中学英語も分かりません」
「もう忘れてしまいました」
 
こうやって「知らない」「覚えていない」などと
否定するクセのある人は、実は要注意です。
 
私は「アイキャント症候群」という英語病に
分類しています。
 
***
 
私が言っているのは、
約1,000語で80%カバーできる
という言語学的なデータが存在する、
というだけです。
 
さらにデータを示すならば、その半分の
約500語でも70%カバーできる
のです。
 
しかし、別に1,000単語知らなければダメだとか
そんなことは何も言っていません。
 
別に、カバー率が30%だろうが50%だろうが
70%だろうが、いいんですよ。
 
別に10%だったとしてもいいんですよ。
 
大切なことは、既に英単語をある程度知っている、
ということなんです。
 
***
 
日本人の大人の方でしたら、
たいてい英語で以下のことが言えます。
 
・私の名前は~です。
(My name is ~.)
 
・私は~出身です。
(I am from ~.)
 
・私は~に住んでいます。
(I live in ~.)

 
もちろん、細かいところが怪しいという人も
中にはいると思いますが、正解することではなく
「伝えられるかどうか」が重要なんです。
 
そして、日本人の大人だったら誰でも、
名前も、出身も、住んでいるところも、
英語で伝えられるんですよ。
 
さらに、
アイ・キャント・スピーク・イングリッシュ。
 
I can’t speak English.
(私、英語が話せません)

 
とまで言えます。
 
これってすごいことだって、
分かっていますか!?
 
例えば中国語で、
「私は中国語が話せません」
って言えますか?
 
スペイン語で
「私はスペイン語が話せません」
って言えますか?
 
他の何語でもいいですけど、
言えますか?
 
おそらく、言えない方がほとんど
ではないかと思います。
 
でも、英語だと言えるんですよ。
 
つまり、それだけ英語力がある、
という証拠なのです!
 
***
 
ですから、私ロイがお伝えしたいのは
「知らない」と、頭ごなしに否定しないで
ください、ということです。
 
あなたが思っている以上に、
あなたは英語の知識を持っているんです。
 
それを生かせば、上達が加速するんです。
 
でも、多くの人がそれを否定して、
知らないことにしてしまうから、
せっかくの知識を掘り起こすことができず、
上達が遅くなり、英語学習が大変になって
しまうんです。
 
そんなもったいないことは、
もうやめましょう。
 
あなたは既に、英語の知識を
たくさん持っています。
 
それを最大限に生かしませんか?
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。