お金をかけなくても、ちょっと工夫するだけでこんなにいろいろなマーケティングができることに気づかされました。
この本には、新たにお金をかけずに実践できる、ゲリラ・マーケティングの方法・アドバイスが１００も載っています。
そのアドバイスは多岐に渡っていて、マーケティングを行うまでの準備や心構えに始まり、様々なマーケティング手法についての説明がなされています。
私自身も「お金をかけなくても、ちょっと工夫するだけでこんなにいろいろなやり方ができるのだ」と気付かされました。
この本で紹介されている様々な手法を自在に繰り出してこそ本当のゲリラマーケティングなのだろうと思います。
英語のレベルとしては中級くらいかと思います。
１００ものいろんな話が出てきますので、印象としてはいろんな単語が出て来たような気がします。
やはりこの方もマーケティングの大家だけあって、文章が上手ですね。
例えば英語には flex one’s muscles（筋肉をほぐすことから「準備をする」）という表現があるのですが、それを文字って
let’s get back to what you must do before you flex your marketing muscles.
（マーケティングの準備をする前にしなければいけないことの話に戻ろう。）
なんて言い方をしています。
また、英語では同じ事を繰り返し言うときに表現を変える傾向がありますが、
そういう言い換えに「へぇ、こういう言い方もするんだ」と勉強になります。
例えばですが、
Guerrillas are sensitive to the place in which they’re marketing, knowing that rural audiences have different concerns than urban audiences, that people on the East Coast aren’t the same as people on the West Coast, that Americans aren’t duplicates of Europeans, Africans, or Asians.
という文章では「違う」ということを３通りの言い方をしてますよね。
この本はマーケティングの勉強を始めたばかりの方にもお薦めできますし、
いろんな本を既に読んだ方にもお勧めできます。
１００もの事柄がかかれていますので、きっと今までは気付かなかったことに
気付かせてくれることと思います。
また実際にマーケティングに携わっていて、予算不足などで困っていらっしゃる方は
是非この本を読み、草の根のマーケティング活動を行ってみてはいかがでしょうか。
それによりきっと道が開けるのではないかと思いますし、そうなることをお祈り申し上げます。
最後に、個人的なことかも知れませんが、ジェイ・レビンソンさんが本の最初の方で
こう書いていて、とても好感を持ちました。
Life comes first. Business, profits, and marketing are further down the list.
（人生が一番大事。ビジネス、利益、マーケティングなんてものは優先順位はずっと下。）
Guerrilla Marketing for Free
この記事を書いた人
イングリッシュ・ドクター 西澤ロイイングリッシュ・ドクター（英語のやさしい“お医者”さん）。
英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
TOEIC満点（990点）、英検は４級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。
著書に「頑張らない英語」シリーズ（あさ出版）、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』（ディスカヴァー２１）など、計１１冊で累計１７万部を突破（書籍の一覧はこちら）
日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。
関連記事
