セールスレターに関する多大なノウハウが書かれている珠玉の名著。
ダン・ケネディ（Dan S. Kennedy）という伝説のマーケッターによる本で、
・セールスやマーケティングなどに興味をお持ちの方
に特にお奨めです。
セールス関連の本としては有名で、初版は1990年に出ました。
どういう本かといいますと、セールスの文章（ＤＭでも広告でも何にでも適用できると思いますが）
を書くときのポイントをまとめた本です。
「セールスの文章を書いて、校正し、実際に世の中に送り出す」までを
２８個のステップに分けて解説してあります。
簡潔に書かれていますので読みやすい本です。
英語の難易度としても、それほど難しくないですので、
ある程度語彙力のある方であれば、辞書なしで読めると思います。
初級の方で英語力に少し自信がなかったとしても、セールスなどに
興味をお持ちの場合には、比較的薄い本です（２００ページありません）ので、
辞書を片手にぜひ挑戦してみてください。
日本でもセールスやマーケティングに関していろいろな本が出ていますよね。
例えば神田昌典氏の（「あなたの会社が９０日で儲かる！」の）エモーショナル・マーケティングを
始めとして、顧客をつかむための手法が様々な本に書かれています。
そういった本をたくさん読んだことがあるという方にもこの本はお薦めできます。
そういった本はまだあまり読んでいないという方であれば、次は是非この本を読むといいのではないでしょうか。
なぜかと言いますと、この本の良いところとして、セールスレターを送ることに関する
全てのフェーズについて、しなければならないこと、気をつけるべき項目などについて、
まんべんなく解説がされているからです。
心構え的なことから、効果的な言葉の選び方、客を飛びつかせる工夫、
「切手」と「料金別納」のどちらにすべきかまで、本当にいろいろなことが書いてあります。
また、手法を紹介するときには、１つだけではなく、いくつか紹介してくれていますので、比較検討ができます。
セールスの文章を書くときのガイドラインとして、私が今まで読んだ本の中では一番役に立つ本です。
１つ、この本を読んでいて特徴的だと思ったのは、
Step4 Get Your Sales Letter Delivered
という章で、配達員が郵便物を捨ててしまうリスクにまで、
できるだけ対処しようとしているところです。
まさかそこまで・・・とちょっと感心してしまいました。
The Ultimate Sales Letter
＜日本語版＞
『究極のセールスレター』
この記事を書いた人
イングリッシュ・ドクター 西澤ロイイングリッシュ・ドクター（英語のやさしい“お医者”さん）。
英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
TOEIC満点（990点）、英検は４級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。
著書に「頑張らない英語」シリーズ（あさ出版）、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』（ディスカヴァー２１）など、計１１冊で累計１７万部を突破（書籍の一覧はこちら）
日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。
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