オーストラリアにしては寒い?

 

...オーストラリアにしては寒い?


シドニーからのニュースです。

71歳のオランダ人男性が、15歳の孫と一緒に
オーストラリアに旅行に行きました。

そして、到着した先はなんと・・・

 

カナダだったのです。

 

実はカナダにもシドニーという町があります。

旅行会社を通じてチケットを予約したときに間違いが発生してしまったようですね。

この2人は数日後、無事にオーストラリアのシドニーに到着できたようです。

■情報源&英文引用元

Flying Dutchmen head to Australia but hit Sydney… Canada

■気になった英語表現<その1>

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A Dutchman and his grandson boarded a flight to Sydney, looking
forward to visiting sunny Australia, but ended up in a much chillier
Sydney in Nova Scotia, Canada.
オランダ人男性とその孫が、太陽が降り注ぐオーストラリアに行くのを
ワクワクしながらシドニー行きの飛行機に乗ったところ、もっと涼しいカナダ
のシドニーに着いてしまった。(ロイ訳)
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look forward to ~ing は「~を楽しみにする」という定番表現ですね。

end up も定番表現で「結果として~になる」ということを表します。
「end up in 場所」や「end up ~ing」という言い方が多いですね。

■気になった英語表現<その2>

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instead of arriving to views of the Sydney Harbour Bridge and Opera
House, they touched down at Sydney in Cape Breton Island
シドニーのハーバーブリッジやオペラハウスといった景色に辿り着く代わりに、
彼らはケープブレトン島のシドニーに着陸した。(ロイ訳)
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arrive は at や in と一緒によく使われますが、to も使うんですね。
(個人的に「3へぇ」でした^^)

「シドニーに到着する」というのであれば arrive in/at Sydney と言います
が、ここでは「シドニーの景色と向かい合う」感じがありますので to が
使われています。

touch down は「着陸」のことですね。

■気になった英語表現<その3>

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Air Canada organised hotel rooms in the wrong Sydney until they could
arrange flights on to the right Sydney
彼らが正しいシドニーへのフライトに乗り継げるまで、エアカナダは間違った
シドニーでのホテルを用意した。(ロイ訳)
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the wrong Sydney と the right Sydney という言い方が面白いですね。

普通は固有名詞なので Sydney と無冠詞で言いますが、今回のように2つ出て
くると冠詞が使われます。
英語は生き物だということが感じられる例ですね。

なお、flights to ではなく flights on to と on が入っているのは「継続」
のニュアンスが含まれていますので「乗り継ぎ」と訳してみました。

また、1回のフライトではオーストラリアのシドニーまでは行けないので
flights と複数形になっています。

■気になった英語表現<その4>

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I think it was quite an adventure for the 15-year-old.
15歳のニックにとってはすごい冒険だったと思う。(ロイ訳)
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the 15-year old となっているところにもご注意下さい。

もしこれが a 15-year-old であれば、一般論として「15歳の人」という
感じになります。

ここでは the になっているので、「15歳のニック」と訳したように、
特定の人物のことを指しています。

■気になった英語表現<その5>

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It is not the first time travellers have mixed up the Sydneys.
旅行者が2つのシドニーを混同したのはこれが初めてではない。(ロイ訳)
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the Sydneys という言い方がすっと理解できますでしょうか?
2つのシドニーを指していますよ。

■ひとこと

冠詞の使い方がとても勉強になるニュース記事でした。

二人は相当びっくりしたでしょうね。


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。