エンジンルームにいたのは…

 

...エンジンルームにいたのは…


■ニュースの要点

アメリカ、サンタフェからのニュースです。

女性の乗っている軽トラが、道を少し走ったところで
いきなりエンストを起こしてしまいました。

「あれ、おかしいな?」

近くにいた男性が手を貸してくれ、ボンネットを開けて
エンジンルームのチェックをしようとしたところ、なんと!

 

そこには・・・

 

ニシキヘビがいたのです。

 

体長はなんと、

2メートル。

重さは約9キロ。

 

写真が見たい方は、こちらの記事でご確認ください。

 

■情報源&英文引用元

7-foot Python Mysteriously Appears Under Hood Of Pickup Truck

■気になった英語表現<その1>

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When a woman’s pickup stalled on a street in Santa
Fe, New Mexico, local chef Jackson Ault stopped to
lend a hand.
ニューメキシコ州サンタフェで、女性の乗る軽トラック
が道路でエンストをした時、地元のコック、ジャクソン・
オールト氏が車を止め、手を貸した。(ロイ訳)
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pickup というのは pickup truck(小型トラック、軽トラ)
の略ですね。

stall は「エンジンが止まる」ことを表します。

stopped to lend a hand は「手を貸すために止まる」
という意味ですね。

■気になった英語表現<その2>

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Ault and the driver both ended up with a surprise
Thursday when Ault popped the hood and found a brown
and yellow python slithering across the engine block.
木曜日、オールト氏と運転していた女性は共にビックリ
することとなった。オールト氏がボンネットを開けると、
そこには茶と黄色のニシキヘビがいて、エンジンルーム
内を這いずりまわっていた。(ロイ訳)
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end up は「~に終わる、結局~になる」といった意味合いです。

ここでは end up with a surprise ですので
「結果としてビックリした」
という感じでしょうか。

when 以下は日本語に直訳するとおかしいので意訳してあります。
しっかりと英語のまま味わって下さいね。

when Ault popped the hood
オールト氏がボンネットを開けたとき

and found a python
そしてヘビを見つけた

slithering…
(ヘビが)這いずりまわっている

pop というのは「ポン」などと音がすることを
表していて、ここでは動詞で使われています。

例えば「(ポンと)弾ける」という意味にもなりますが、
ここでは「(音が鳴って)開く」ことを表しています。

hood は「ずきん、フード」のことですが、
アメリカ英語で「車のボンネット」を指します。

■気になった英語表現<その3>

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The python was taken to the Santa Fe Animal Shelter,
where spokesman Ben Swan says the reptile has minor
injuries but otherwise is in good shape.
ニシキヘビはサンタフェ・アニマル・シェルターに連れ
て行かれた。そこのスポークスマン、ベン・スワン氏に
よると、ヘビにはちょっと傷があるが、それ以外は良好
だという。(ロイ訳)
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, where

, and there(そして、そこで)
という風に解釈すればOKです。

the reptile(その爬虫類)というのは、the python のことを指しています。

同じ単語を繰り返さないのが教養ある英文では大切なので
言い換えてあるだけで、訳す必要は全くありません。

be in good shape で「体調や具合がよい」という意味ですね。

■気になった英語表現<その4>

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And Ault says he thinks the truck stalled because
the snake dislodged an electrical wire.
オールト氏の考えでは、ヘビのせいでおそらく電気のケーブル
が抜けてしまい、トラックはエンストしたのだろう。(ロイ訳)
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dislodge は「取り除く、移動させる」といった意味合い
ですね。

英語では要するに「ヘビが線を抜いた」という言い方をしていますが、
日本語ではそうはいいませんので意訳してあります。

■気になった英語表現<その5>

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Authorities say the owner hasn’t turned up yet.
当局によると、ヘビの飼い主はまだ名乗り出ていない。(ロイ訳)
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authority は「権威」などを表す単語ですが、
authorities のように複数形で使うと「当局」という
意味合いになります。

時事英語ではよく出て来ますね。

turn up は「(人が)現れる、姿を現す」という意味合いです。
show up ともいいますね。


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。