車が隣人に盗まれた?

 

...車が隣人に盗まれた?


ドイツからのニュースです。

82歳の女性が所有する車が以前盗まれました。

そして2年経った今、なんと・・・

 

お隣さんのガレージから見つかったのです。

 

いえ、お隣さんが盗んだわけではありません。

2年前、この女性は車を修理に出しました。

そして、メカニックの人がガレージに戻すことになっていたのですが、
なんと・・・

 

誤って、隣の家のガレージに入れてしまったようです。

 

2年間ガレージ内に放置されていた車はぶ厚いホコリに埋もれていたそうです。

■情報源&英文引用元

Woman Finds ‘stolen’ Audi In Neighbor’s Garage

■気になった英語表現<その1>

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An Audi sedan written off by an elderly German woman as stolen two
years ago has resurfaced in her neighbor’s garage
ドイツの老女が2年前に盗まれたと思っていたアウディのセダンが隣の家の
ガレージで見つかった。(ロイ訳)
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resurface は元々「(一度沈んで)水面に再浮上する」ことを意味します。
一度なくなって、再び現われたことを指しています。

write off の「書いてoffする」というのは、「帳簿から消す」ことを指しています。

それで write off ~ as … で
「~を(無価値、ないもの、死んだもの、失敗など)としてみなす」
という意味合いになります。

■気になった英語表現<その2>

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the 82-year-old … took the car in for repairs two years ago
82歳のその女性は2年前に車を修理に出した。(ロイ訳)
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take the car in for repairs の in は「持ち込む」感を表していますね。

take the car into a repair shop
という言い方もできますが、into というのは in + to なので
to a repair shop が省略されて in だけが残っています。

■気になった英語表現<その3>

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…and had the mechanics drive it back to her house and park it in her garage.
そしてメカニックの人に、修理後の車を運転してガレージに止めてもらうよう
手配していた。(ロイ訳)
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have the mechanic drive… and park… というのは使役構文ですので、
直訳すれば「メカニックの人に、運転してガレージに止めておいてもらう」
ということです。

■気になった英語表現<その4>

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She got the keys and papers from her mailbox, but when she went to get
the car it was nowhere to be found.
彼女は郵便受けから車のカギと書類を受け取ったが、ガレージに行くと、車は
どこにもなかった。(ロイ訳)
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it was nowhere to be found
という表現がいいですね。

it was not there
とも言えますが、それだと「そこになかった」だけになります。

nowhere to be found ですから「(探したが)どこにも見つからない」
感じが出ています。

■気になった英語表現<その5>

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It didn’t take police long to piece together that the mechanics had
parked it in the wrong garage.
メカニックの人が間違ったガレージに止めてしまったと警察が類推するのに
時間はかからなかった。(ロイ訳)
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take 人 時間 to… で「…するのに時間がかかる」ことを表します。

it didn’t take police long to… ですから、
「警察が…するのに長くはかからなかった」、
つまり「すぐにした」ということですね。

piece は動詞でも使えるのですね。
piece together ですから、パズルのピースを集めるような感じを
イメージしてください。

■ひとこと

見つかって良かったといえば良かったですが、
2年後ですから「今さら感」がちょっとありますね^^

でも、シャッターが開いた時の、この車の身になって一句詠んでみました。

差し込むは 眠りを溶かす 朝日かな


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。