書評『英語2語トレ』重森ちぐさ著~子どものように英語を上達させる方法

 

...書評『英語2語トレ』重森ちぐさ著~子どものように英語を上達させる方法


こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤ロイです。
 
YouTubeで10万人以上が登録している、ちぐさ先生って
ご存じですか?
(⇒NextepちぐさのYouTube英会話教室
 
僕は数年前から交流させていただいておりまして、
3年前にはラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」
ご出演いただきました。
 
その時のバックナンバーはこちらです。
 

 
ラジオでも話してもらいましたが、
ちぐさ先生の面白いところは、
 
「カナダに行き、わずか5ヶ月で
英語が話せるようになってきた」

 
というところなんです。
 
僕自身、アメリカには1年間留学していますが、
半年や1年、いや、それ以上海外にいても、
英語が大してしゃべれるようにならずに帰る人が
たくさんいます。
 
僕の場合には、日本にいる間に言語学などを学び、
英語漬けの生活をすることで、英語が話せるように
なってから留学をしています。
 
しかし、ちぐさ先生は、元々「ヘルプ・ミー」
くらいしか言えない状態でバンクーバーに乗り込み、
5ヶ月でしゃべれるようになっている
のです。
 
どうしてそんなことができるのか、
気になりませんか?
 
 
そのカギとなるのが、
「日本語にいちいち訳さない」
「暗記しない」

ということです。
 
はい、僕の考えと非常によく似ているので
ちぐさ先生には本当に共感します。
 
そして、ネイティブの子どもが英語を身につける
プロセスに沿って、スピーキングを上達させる――

ということをしているのです。
 
 
ちぐさ先生は、お住まいは石川県ですが、
そこで数万人の子どもに英語を教えてきています。
 
そしてその独自のメソッドを、今回、
書籍として出版されました!
 

 
タイトルは『英語2語トレ』
 
 
細かい英文法は後回しにして、
(ここも非常に共感します!)

2語 ⇒ 3語 ⇒ 4語・・・という風に
少しずつ増やしていくことで、

「動詞」をうまく使えるようにするという
メソッドなのです。
 
そう、スピーキングのカギとなるのは
動詞を使いこなせるようになること
なんです。
 
 
日本人に多いのは、

細かい文法が気になったり、
正しい英語にしないと…とつい思ったり
してしまい、スムーズにしゃべれないこと。
 
そういう人は、本書『英語2語トレ』の中の
「2語トレ」(2語でのトレーニング)
をやることで、余計なところがそぎ落とされ、
英語でスムーズに表現しやすくなると思います。
 
 
僕が、他人の英語の書籍をオススメすることは
あまり多くありません。

その理由は、英語病をうまく治してくれる本が
少ないからです^^
 
副作用で「エゴイヤ病」や「ウノミー(暗記病)」
が悪化してしまうケースも多いんですよ。

でも今回、ちぐさ先生が出された本は、
その辺の問題がありません。
 
特に、間違いや文法が気になってしまって
英語がスムーズにしゃべれない

「英語コミュ障」

の方に特にオススメです。
 
↓↓↓
 
『英語2語トレ』(SBクリエイティブ)
 

 
 
ちなみに、僕の最新刊
『英語を話したいなら、まずは日本語の話し方を変えなさい!』
の出版社も同じSBクリエイティブさんなんです。
 

 
書店でもし、ちぐさ先生の本と、僕の本が並んでいる(!)
なんて場面を目にされた方がいらっしゃいましたら

ぜひ写真を撮って送っていただけたら嬉しいです☆
 
***
 
ちぐさ先生は、今回が初出版であり、
執筆にはかなり苦労されたご様子。。。
 
僕も10冊出していますので、その苦労は
よく分かります^^
 
講座などで直接指導できるのとは違い、

書籍、つまり教材という形で独学できる形に
落とし込むのは非常に難しい作業ですから。
 
その意味で、この教材の完成度は
もう少し高めることができるという印象です。
 
例えば「場面設定編」というトレーニングは、
ちょっとハードルが高いと感じる人も
少なくないと思います。
 
 
ただ、その辺について、ちぐさ先生に
フィードバックしたところ、

「読者さんがつまづくところは
ドンドンYouTubeにして
活かしていきたいと思います!」

というお返事をいただきました^^
 
ですので、ちぐさ先生に質問を送ると
きっとYouTube動画で答えてくれるはずです。
 
(こういうYouTube活用法っていいですね~)
  
『英語2語トレ』(SBクリエイティブ)
 

 
ちぐさ先生、ご出版、本当におめでとうございます!
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。