人前で話すための聞いてもらう技術【書評】

 

...人前で話すための聞いてもらう技術【書評】


あなたは人前で話すことが得意ですか?

YESという人は、日本人には
あまり多くないかもしれません。

「私はしゃべるのが苦手…」
と思ってしまう人が多いのでは
ないでしょうか。

でも、それは勘違いだよ、と優しく、
そして楽しく教えてくれるのが、

元大学教授で、
女子学生たちのハートをわしづかみに
していた・・・かどうかは分かりませんが、

確実に、彼女らの「耳」と「心」を掴んでいた
小川直樹先生です。

 

小川先生は、英語音声学者。

私のラジオにも2回登場していただいていますが、
イギリス英語の発音について語っていただいた回が
人気ナンバーワンになっています。

さて、
「しゃべるのが苦手」
ということの何が勘違いなのでしょうか。

小川先生はこうおっしゃいます。

おしゃべりな人の話は、結局、頭に入らない。

「早く終われ」と思われてしまうんです。

だから、おしゃべりじゃなくていいんです。

しゃべることが苦手でも大丈夫なんです。

 

・・・私ロイも、もともとコミュニケーションは
超苦手です。

人前で話すことも、全くできなかったんです。

だから、小川先生がこの本に書かれていることは
よく分かりますし、以下のポイントがとても
勉強になりました!


・「聞かせる」ではなく「聞いてもらう」

・話し手にとって「アウェイ」でなく、
「ホーム」の雰囲気を作る。

・「ふなっしー」はなぜブレイクしたのか?

・聞き手を応援団にすればいい。

・「余談」「雑談」にはすごいパワーがある


小川先生は、よくダジャレをおっしゃるんです。

「よくもまー、ここまで、寒いギャグが言えるな…
オヤジだから仕方ないか」

と思っている人もいるかもしれません。
(あ、私ロイではないですよ!)

「よろしく」じゃなくて「やらしくどうぞ」とか
「では股」などと……(以下略)

でもそれは、単なるオヤジギャグではなかったんです。

もっと大きな、深い理由があったことを、
この本を読んで初めて理解しました。

 

女子学生に大人気の元・教授が教える
『人前で話すための聞いてもらう技術』(サンマーク出版)

人前で話すことが(もっと)うまくなりたい
という方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。