「犯人を泳がせる」を英語で表せる3通りの表現

 

...「犯人を泳がせる」を英語で表せる3通りの表現


「泳がせる」だから「let ~ swim」と言ってしまうと…

こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。

こういうご質問をいただきました。
 

Q.「犯人を泳がせる」という表現が日本語にはありますが
英語ではどう表現したらよいのでしょうか?

 
これを英語で言うと・・・
let the culprit swim
let him/her swim
・・・にはなりません。
 
もしそんな風に言ってしまうと、
犯人(the culprit)が「私、泳ぎたい」と言っているのを
まるで許可してあげたかのように聞こえてしまいます。
 
「泳がせる」という言い方は、
犯人が水槽の中にいると見立てて使っている
日本語独特の比喩表現ですので、そのまま
直訳しても英語ではなかなか通じません。
 
「犯人を泳がせておく」ことを英語で表せる
3種類の言い方をご紹介したいと思います。
 

1.辞書で出てくる「at large」という表現

和英辞書で調べると
leave the culprit at large
という表現が出てきます。
 
もちろんこれでも通じますが、
よく分からないまま丸暗記するのはもったいない
ですね。
 
leave は「離れる」ことから
「~の状態のままにする」
ことを表しています。
 
leave the culprit at large ですから
犯人を「at large」の状態のままにする
という意味です。
 
そして、問題は「at large」です。
large と言えば「大きい」という意味ですよね。
 
辞書で「at large」を調べると、
「全体として、一般の」
といった用法も出てきて、こっちの方が
まだ理解ができると思います。
 
でも、「逃走中の、野放しで」などと言われると
ワケが分かりませんよね。
 
実はこれ、large には昔、「自由」という意味が
あったのです。14世紀とかそのくらいのお話です。
 
しかし、その意味合いはもう廃れて、なくなって
しまっているのですが、なぜかこの「at large」
という表現でだけ生き残っているんです。
 
だから「自由な状態」⇒「逃走中、野放し」という
意味になるんですね。
 

2.letを使って表現すると…

最初に書いたように、let ~ swim とは言えませんが、
let を使って表現することもできます。
 
let というのは「相手がしたいようにさせる」こと。
 
つまり、逃げたいように、(当面の間は)逃がす
ことだと考えればいかがでしょうか。
 
「当面の間」を表すフレーズは
for the time being
 
つまり、
let the culprit go for the time being
のように表現することもできるでしょう。
 
動詞で「go」は離れた方に行くことを表しますので
go でもいいですし、run を使って
let him/her run for the time being
のように言うのもいいと思います。
 
ちなみに、逃走中であることは「(be) on the run」
のようにrunを使って表現することもできます。
 

3.play cat and mouseという表現

もう1つ、ちょっとおもしろい表現をご紹介します。
 
猫がネズミを捕まえることに関連して
play cat and mouse
で「もてあそぶ」「(やっつける)チャンスを待つ」
ようなニュアンスのある表現です。
 
例えば、以下のような表現をすることで、
いつまで泳がせておいたのかを具体的に
描写することができます。
 
The police played cat and mouse with him
until he actually breaks into a house.
(警察は、彼が実際に泥棒に入るまで泳がせておいた)

 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    TV・ラジオでおなじみのイングリッシュ・ドクター(英語のお医者さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、「TOEIC L&Rテスト最強の根本対策」シリーズ(実務教育出版)など、計9冊で累計15万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。

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