「見出し英語」絶対に知っておくべき3つの基本ルール

 

...「見出し英語」絶対に知っておくべき3つの基本ルール


英字新聞、英語ニュースなどを読もうとした時に
まずハードルとなるのが実は「見出し」です。

英語では、見出しにはいくつかの特殊ルールが
あります。

こういった規則を知らないと、
意味を取りづらかったり、
場合によっては大きな勘違いをしてしまう
こともあります。

例えば、以下の3つの見出しがサッと読めますか?

1. Doctors remove 40 knives from man’s stomach in India

2. Warehouse attacked in Syria, UN says; 32 dead

3. Privacy a myth in this nation of snoops

 

では、見出し英語に関する
代表的な【3つのルール】をご紹介したいと思います。

1.過去形の代わりに現在形を使う

2.be動詞は省略するのが基本

3.冠詞は省略するのが基本

 

これを当てはめて、さきほどの見出しを読んでみましょう。

1. Doctors remove 40 knives from man’s stomach in India

Doctors remove“d” 40 knives from “a” man’s stomach in India
(医者らはインドで男性の胃から40本のナイフを摘出した)

 

remove は本来は過去形ですが、
現在形になっています。

a man となるべきところでも
冠詞が省略されていますね。

 

2. Warehouse attacked in Syria, UN says; 32 dead

“A” warehouse “was” attacked in Syria, UN “said”; 32 “were” dead
(UN曰く、シリアで倉庫が襲撃され、32人が死亡)

 

attacked を見て「攻撃した」……と思ってはいけませんよ。

過去形は現在形にするんでしたね。

つまりこれは、過去形に見えますが実際には過去分詞。

be動詞が省略されている受け身なのです。

 

3. Privacy a myth in this nation of snoops

Privacy “is” a myth in this nation of snoops
(覗き魔だらけのこの国では、プライバシーは神話)

 

冒頭が分かりづらかったかもしれませんが、
be動詞が省略されていたのです。

ちなみに、冠詞のaまで省略してしまうと
Privacy myth(プライバシー神話)
になってしまい、誤解されてしまいますので、
別の単語だと示すために a が残っていますね。

 

まずはこの3つの基本ルールを押さえて
英字新聞・英語ニュースを読むのにも
ぜひ挑戦してみてくださいね。

P.S.
「新聞は単語が難しすぎて……」と思う方は、
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難しい単語だけに日本語訳を表示してくれますので
一気に読みやすくなりますよ。


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。