教材「リアル・リスニング」が修了した後のリスニング学習法

 

...教材「リアル・リスニング」が修了した後のリスニング学習法


こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤ロイです。
 
私が開発したリスニング教材「リアル・リスニング」
関して、それが終わった後のリスニング練習について
どうすればよいかというご質問をいただきました。
 

「リアル・リスニング」は2回やりましたが、
さらにもう何度かやったほうが良いでしょうか?
でも、内容がある程度記憶に残ってしまっています。

 
まず、「リアル・リスニング」の特徴として、
単なるリスニング教材ではなく、正しいリスニング方法や
リスニングへの意識を身につけるための「教本」に
当たります。
 
これまでは、正しい聴き方ができていなかった、
つまり、英語の音への意識が甘かったことや、
「意味を考えてしまう」「推測してしまっていた」など
正しい聴き方ができていなかったという実感が
きっとおありだと思います。
 
一度正しいリスニング方法が身についてしまえば、
あとはどんな教材(リスニングの題材)を使っても
リスニング力を上達させることができるようになります。
 
ですから、お好きな海外ドラマや映画、YouTube動画
など、興味が持てるものや大好きな題材を使って
効果的なリスニング学習が行なえるようになるのです。
 
その上で、大切なポイントが3つあります。
 
1.確認リスニング
教材「リアル・リスニング」の中では
「ディクテーション(書き取り)」を敢えて
やっていただきました。
 
しかし、今後の学習をしていただく上で、
ディクテーションをやっていただくのは、
時間がかなりかかって大変ですし、学習効率的にも
あまり現実的ではありません。
 
そこで「確認リスニング」という聞き方を
オススメします。
 
これは、集中して聴いた後で、しっかりとスクリプトを
確認し、分からなかった箇所については何度も復習をする
(重点的に繰り返し聴く)ということです。
 
正しいリスニング方法が身についているからこそ、
それで大丈夫なのです。
(もちろん、音読などのアウトプットもいいですよ)
 
2.通して聞かない
例えば海外ドラマを題材にした場合、
1時間の内容をつい「通し」で全部見てしまいがちです。
 
それは「ストレートウォッチ」という英語病であり、
なあなか上達できません。
 
また、ドラマの1話目、2話目、3話目・・・のように
次々に見ていってしまう人も少なくありません。
 
それは「エンタメ映画鑑症」という英語病であり、
もはや英語学習ではなく、単なる「娯楽」です。
 
英語学習として、リスニング力を高めるためには
少ない分量の英語を、何度も繰り返し聴くことが
大切です。
 
例えば30秒。長くても2~3分でしょう。
つまり、ドラマの1場面程度で十分な長さが
既にあるのです。
 
そのくらいの分量で、聞き取れないところを
しっかりと確認した上で、何度も繰り返し聴く。
 
そういう努力が大切です。
 
<参考例>
桂三輝(サンシャイン)さんと落語との出合いについての英語インタビュー(日英字幕付き)(0:50)
 
3.字幕を見ない
字幕は、確認するためには便利なのですが、
動画を見る(英語を聴く)時には邪魔な存在です。
 
字幕を消すことができるなら消しましょう。
消せないならば、隠してください。
そういう工夫が大切ですよ。
 
***
 
そのような聴き方をしていただいたら、
間違いなく、効果的にリスニング力を上達して
いただけますので、ぜひやってみてください。
 
P.S.
これは「リアル・リスニング」を使って、
正しいリスニング方法を身につけた上で・・・
という前提があっての練習法のアドバイスでした。
 
それが身についていないと、せっかくたくさん
リスニングを行なっても、残念ながら身にならないんです。
私はそれを「左脳リスニング病」という英語病に
分類しています。

正しいリスニング方法を知りたい方。
英語の音への意識を高めたい方。
それによって、ネイティブのナマの英語を聞き取れる
ようになりたい方――。

よかったら、イングリッシュ・ドクターが開発した
リスニング教材「リアル・リスニング」
をご活用ください。
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。