英語を学んでも使う機会がありません。どう維持すればよいですか?

 

...英語を学んでも使う機会がありません。どう維持すればよいですか?


こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
 
こういうご質問をいただきました。
 

Q.せっかく英語を学んでも、使う機会がないと
また話せなくなってしまいそうな気がします。
日常でどう維持していけばいいのでしょうか?

 
仰る通り、日本に住んでいると、
なかなか英語を使う機会がないという
のが現実かもしれません。
 
都会や観光地に住んでいる方ならまだしも、
地方や田舎にお住まいだと、英語圏の外国人が
ほとんどいない・・・というケースもあるでしょう。
 
しかし、インターネットがこれだけ発達した
現代では、英語環境はいくらでも手に入れることが
できますのでご安心ください。
 

まずは「英語を話せる」と思えることが大事

ただし、そういった環境以前に、メンタル的な
ことが非常に大切です。
 
なぜなら、「私は英語が話せない」と思って
しまっていたら、どれだけ素晴らしい英語環境が
あったとしても、それを全く生かせないからです。
 
私はいろんなところでお伝えしておりますが、
日本人は大人(高校生以上)なら誰でも、
英語がしゃべれます。
 
英語は、約1,000単語の中学英語で、
日常会話の8割がカバーできる言語だからです。
 
ですから、「英語が話せる」自分に気づく
ことがまずは大切なのです。
 
(「私は英語が話せない」という方には、
英語で自信をもってコミュニケーションを取って
いただけるようになるためのオンラインレッスン

ご提供しています)
 

英語力を維持する方法

では、英会話スクールに通ったり、教材で練習する
などして、ある程度、英会話が上達したとします。
 
その英会話力をどう維持すればよいでしょうか?
 
もちろん、外国人観光客に話しかけるとか、
外国人が参加するイベントに参加すると
いった方法もありますが、住む場所によっては
実行しづらいかもしれません。
 
あとは便利な方法として、スカイプ英会話の
サービスを活用すれば、英語をしゃべる環境は
どこでも手に入りますが、高額ではないものの
月額の費用がかかります。
 
この記事では、誰でも無料で簡単にできる方法を
いくつかご紹介したいと思います。
 

インプットするだけでも効果あり

英語をしゃべる環境を無理に作らなくても、
まずは英語を聞いたり読んだり・・・という
「インプット」を日常的に行なうことが
大切です。
 
教材などでもよいですし、テレビ番組や
映画などもOK。
なお、中身に興味が持てることが大切です。
 
そうやって日常的に、英語が耳から聞こえて
インプットできるような環境があれば、
英語力の維持は、かなりやりやすいですよ。
 

そこから、使える表現をアウトプット

そして、英語をインプットした時に、
それだけで終わりにしてはもったいないですね。
 
そこで登場した英語の単語やフレーズの中で、
「これは自分でも使いたい」
と思うものはぜひメモをしておいて、
実際に口で言うような練習をしてみましょう。
 

中級者以上が必ずやること

英語のスピーキングが上手な人が必ずやっているのは
「これを英語でなんと言うんだろう?」
と考えることです。
 
それを、まずは自力で表現してみた上で、
辞書やネットで調べてみてください。
 
それを繰り返すことで、英語で表現できる
幅が広がっていきます。
 

1人バイリンガル

そして、これが究極なのですが、
別に相手がいようがいまいが、
自分が日本語で思ったことや、言ったことを
英語でも表現する――。
 
これをストイックにやるのは通訳をやっている
ような人だったりしますが、結局、相手がいても
いなくても関係ないのです。
 

まとめ

相手がいないから英語をしゃべれない、
と考えるのは単なる誤解なのです。
 
英語を使う機会がない。
英語に触れる環境がない。
 
それは誤りです。
 
そういう機会や環境を自分で作って
いないだけです。
 
…というか、作るという発想がなかったり、
作り方を知らなかったりするだけだと思います。
 
結局ですね、英語ができる人というのは、
「英語が日常にある人」
と言い換えることもできます。
 
英語で文章を読んだり、テレビを見たり、
メッセージのやり取りをしたり、
もちろん会話をしたり・・・
 
そうやって、日常の中に英語が入り込んで
いれば、維持をするのは簡単です。
 
ですから、維持できるかな・・・?などと
心配に思う必要はありません。
 
大事なのはまず、「英語が話せる」自分に
気づくことであり、英語への抵抗感をなくして
英語を日常の一部にしていけば大丈夫です。
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。