英語のスピードについていけません

 

...英語のスピードについていけません


英語のリスニングに関してよくいただくお問合せが
「英語のスピードについていけない」
というものです。

ここで「英語が速すぎる」のが問題だからと考えると、
「ゆっくりの英語を聞く」ことから始めたらいいのではないか・・・と
思われるかもしれませんね。

でも、それはあまりオススメできないやり方です。
そうすると、最初のボタンを掛け違えることになってしまうからです。

ゆっくりの英語が聞き取れるようになっても、
早い英語は相変わらず聞き取れません。

ですので、そこでまた別のトレーニングが必要になります。
つまり、本来は必要のないトレーニングが増えてしまうことになります。

また、ゆっくりの“不自然”な英語を聞き続けることによって、
リスニングの「変なクセ」がついてしまうかもしれません。

その「クセ」は、ナチュラルなスピードの英語が聞き取れることを邪魔してしまいます。
つまり、下手をすると、余計にリスニングで苦労してしまうことになるのです。

(因みに、正しいリスニングのやり方については『頑張らない英語学習法』にも詳しく書いていますので、ご興味があればぜひお読みいただければと思います。)

 

さて、では「英語のスピードについていけない」場合にどうしたらよいか?

2つポイントをお伝えしたいと思います。

1つ目は、「大量の英語を聞くのをやめる」ことです。

英語をたくさん聞いて、「ついていけない」と思ってしまう方が多いのですが、そりゃそうです。
だって、その英語をその音声と同じスピードで「読め」ますか?

リスニングというのは、耳で行なうリーディングです。

ですから、リーディングのスキル以上にはリスニング力が上がることはありません。

ですから、少ない量の英語を繰り返し聞く方が、よっぽど耳のトレーニングになるのです。

では、「少ない量」というのはどのくらいでしょうか?

1文だけでも十分なくらいです。
どんなに長くても20~30秒くらいですね。

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  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。