シブ読に9回目の登壇
こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
昨日、3月31日は、渋谷の大盛堂書店さんにて
「シブ読(渋谷駅前読書大学)」
に出演いたしました。
今回で9回目の登壇となりましたが、
2月28日に実務教育出版より出ました
『イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策 PART5』
に関して、1時間ほどお話をさせていただきました。
テーマは「守破離」
今回のトークテーマは「守破離(しゅはり)」。
この言葉をご存じない方のために簡単にご説明します。
守破離というのは、特に武道で言われることなのですが、
「守」とは「型を守る」こと。
つまり、自己流でやるのではなく、
まずは型をしっかりと身につけることが大切なのです。
次にくる「破」は、「型を破る」こと。
「型破り」という言葉がありますが、
教わった型という枠から抜け出して、いろいろと
挑戦するステージが来るのです。
そして、最後は「離」。
ここは達人の領域ですが、型から離れます。
剣術で言うならば、剣を構えていないのに
全く隙がない……というのは、まさに離。
・・・というのが守破離なんですが、
大事なのは、最初に「型を守る」ことなんです。
「守」をきちんとやらない人は「型無し」に
なってしまい、良い結果は出ません。
実は英語にも「守破離」がある
実は英語学習においても、守破離の考え方を
当てはめることができます。
最初に、守るべき「型」が存在するのです。
しかし、このことを理解していない人が
少なくありません。
例えば、英文を読むときに
「意味を理解しよう」
とする人って結構多いはずです。
そして、出てきている単語が難しいと
「ワケが分からない」
となってしまいがち――。
しかし、意味を理解する前に、
「型」に当たる「文構造」を掴むべきなのです。
つまり、単語が少しくらい難しくても
構造を掴むスキルさえあれば、
かなり楽に読むことができるのです。
この英文がスラスラ読めますか?
新刊の前書きにも書いているのですが、
例えば、以下のような英文があったとします。
The company which has provided credit to their customers for over decades can no longer do so due to its financial condition caused by the recent economic stagnation in Europe.
型がきちんと理解できていれば、
このくらいの英文はスラスラと読むことが
できます。
例えば以下のように構造を掴めると
The company [which has provided credit (to their customers) (for over decades)] can no longer do so (due to its financial condition) [caused (by the recent economic stagnation) (in Europe)].
↓↓↓
The company can no longer do so.
という風に、余計な修飾語を取り除き、
骨格だけを取り出すことができるのです。
「意味」の前に「構造」を掴む。
これが、英語のリーディング力を高める
極意なんですよ。
今回の本は、かなり骨太ではありますが、
リーディングの極意をお伝えしています。
本物のリーディング力が欲しい方は、
ぜひ読んで、トレーニングしてみてくださいね。
『イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策 PART5』
P.S.
なお、今回のトークイベントには、たくさんの
友人が駆けつけてくれ、終了後には飲み会を。
(360度カメラによる撮影です)