オバマ大統領との約束?

 

...オバマ大統領との約束?


■ニュースの要点

アメリカからのニュースです。

ある金曜日、ホワイトハウスに男性がやってきました。

「3時にオバマ大統領と会う約束があります。」

そう言って彼は身分証を提示したのですが、
アメリカではない国のIDだったため拒否されます。

そうしたら彼は「約束があるんだ」と言い張りながら、

なんと・・・

 

服を脱ぎ始めたのです。

 

当然ながらシークレットサービスに取り押さえられて御用となりました。

 

■情報源&英文引用元

Naked man arrested outside White House gate

■気になった英語表現<その1>

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Naked man arrested outside White House gate
裸の男、ホワイトハウスの門前で逮捕(ロイ訳)
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これは見出しですので、冠詞やbe動詞が省略されている
ことに注意して下さい。

また、見出しにおいて、動詞は過去形ではなく現在形が使われます。

ですから arrested は過去形で「逮捕した」ではなく過去分詞、
つまり be arrested で「逮捕された」という受身なんです。

省略されたものなどを補ってちゃんとした文にすると以下のようになります。

A naked man was arrested outside the White House gate.

■気になった英語表現<その2>

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the man told the Secret Service officers he had a
3 p.m. appointment with President Barack Obama and
presented his identification.
男は警備員に「3時にオバマ大統領と約束がある」と言い、
身分証を提示した。(ロイ訳)
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「会う約束がある」ことは have an appointment とか
have a 3 p.m. appointment などのように言えばOKです。

これは使えますね。

present は「贈る」という意味もありますが、ここでは
「提示する、手渡す」といった意味合いです。

■気になった英語表現<その3>

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the ID was rejected because it was from a foreign country
彼が提示したIDは外国製だったため、受け入れられなかった。(ロイ訳)
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reject は「拒絶する」という意味ですが、語源から
押さえておきましょう。

例えばCDなどの取り出しボタンに eject と書かれて
いますが、-ject- には「投げる」という意味があります。

re は「後ろ」とか「戻る」ことを意味するので
reject というのは元々「投げ返す」ことなんですね。

因みに injection(中に投げる)で「注射」です。

■気になった英語表現<その4>

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the man then began undressing while insisting that
he had to keep his appointment with Obama.
男はそれから、オバマ大統領との約束を守らなければ…
と言いながら、服を脱ぎ始めた。(ロイ訳)
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undress で「服を脱ぐ」ですね。

insist というのは「主張する」という意味合いで、
事実かどうか分からないけど言い張っているような場合に
よく使われます。

■気になった英語表現<その5>

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Officers subdued the man, covered him and sent him
to a hospital for treatment of minor injuries
suffered in the tussle.
警備員らは男を捕まえ、衣服を着せた上で、取っ組み合い
で負った傷の治療のために病院へと送った。(ロイ訳)
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subdue は「制圧する、従わせる」ということですね。

covered him を「衣服を着せた上で」と訳しましたが、
英語では「彼を覆った」としか言っていません。

ですので、毛布などの布を巻いただけかもしれません。

tussle は「格闘、乱闘」という意味合いですので
「取っ組み合い」と訳しておきました。


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。