僕にとって「英語教育」の先にあるのは「英傑教育」だった(※三国志は全く関係ありません)

 

...僕にとって「英語教育」の先にあるのは「英傑教育」だった(※三国志は全く関係ありません)


こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤ロイです。
 
僕はこれまでに10冊の(紙)の書籍を出版してきました。
 
例えば以下は、5冊で10万部を突破した
「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)。

 
そしてこのたび11冊目となる書籍、
『英語学習のつまずき50の処方箋』
を8月26日にディスカヴァー21さんより出版します。

 
実は僕がずっと昔から感じてきたことは、
「英語を教えているのではない」
ということです。
 
いやいや、英語の本を書いているくせに
何を言っているの!?
 
と思われるかもしれませんが、
「英語を教えている」
という意識を、僕はあまり持っていないのです。
 
それよりも、
「英語って、こういう考え方ですよ」
とか、
「こういう学び方をすれば身につきますよ」
みたいな感じで、学習のノウハウを伝授しているような
そんな感覚のほうが近いのです。
 
今回の書籍も、本のテーマとしても
「英語学習上のつまずき(英語病)」
をたくさん解消(“治療”)するわけですし、
英単語の意味の説明などは全くしていません。
 
もちろん、英語学習がうまくいって、
上達していただくのは大前提ですよ。
 
そのために、英語上達法の独自研究を
25年間以上やってきているわけですから。
 
でも、僕がフォーカスしているのは「英語教育」とは
ちょっと違うのかもしれない・・・ということなのです。
 

英語の先にあるもの

いや、もちろん、英語教育に関わっていますから、
英語の教育者ではあるのですが、大事なのは
「英語の先にあるもの」
だと思っています。
 
例えば、自動車の免許であれば、それを取って
終わり・・・ではありませんよね。
 
自分で車の運転をして、行きたいところに行ける
ようになるわけですから、免許の先にあるものは
「自由」であり、それが手に入ることが重要なわけです。
 
英語も、身につけた後に、一体何を為すか
が大事になってくるわけです。
 
そして教える側としても、ただ英語を教える
のではなく、その先に何を見ているか――。
 
僕が「英語教育」の先でやりたいことは、
「英傑教育」
なのです。
 

「英傑(えいけつ)」ってどういう意味?

なんか三国志とかに出てきそうな単語ですが、
辞書で調べるとこんな感じの説明が出てきます。
 
・非常にすぐれた大人物
・才知が人並み以上にすぐれている人物

 
「英」という言葉には「すぐれている」という
意味があります。
「英才教育」なんて言葉もありますよね。
 
でも、僕の言いたい「英傑」とは、
「英語ができて、才知がすぐれた人物」。
ということです。
 

英傑(英語ができるすごい人)には誰でもなれる

ただし、一般的な意味での「英傑」って、
「ごく一部の、才能のある人/選ばれた人」
みたいなイメージがあるかと思います。
 
しかし、僕の考える「英語ができる英傑」は
英語学習を通じて誰でもなれます。

 
まず、英語ができるようになること自体、
正しい学び方さえすれば、誰でもできます。
 
そして、英語を学ぶこと自体が、
人の才能を発掘し、開花させてくれます。

 
だから、英傑には誰でもなれるのです。
 

英語は単なる「コミュニケーションの道具」ではない

中には、英語は単なるコミュニケーションの道具だから、
通じればいいんだ、という考え方の人もいるでしょう。
 
もちろん、「コミュニケーションの道具」であることは
事実ですし、通じればいいと考えるのも自由です。
 
しかし僕は、もうちょっと違う考え方をぜひご提案
したいのです。
 
英語を、単なる「コミュニケーションの道具」
だけに留めておくのはもったいなさすぎます。
 
それと同時に英語は
「人としての大きな成長をもたらしてくれる道具」
にも
「才能を目覚めさせてくれる道具」
にもなるからです!

 

英語学習が生む、貴重な「副産物」

あなたも、単語や文法を頑張って暗記させられたかもしれませんし、
英語を学び、身につけることはかなり難しく感じますよね。
 
だから、帰国子女に憧れて、「自分も小さいころに
海外で育っていたらよかったのに・・・」なんて
思ったことのある人も少なくないでしょう。
 
しかし、子どもの頃に自然に英語を身につけることが
できなかったからこそ、大人になって英語を学ぶことで
得られる貴重な副産物がたくさんあることをぜひ知って
いただきたいのです。

 
そして、それらの副産物こそが、人としての大きな成長を
もたらしてくれますし、あなたの才能を目覚めさせ、
より魅力的な人間に磨いてくれるのです。

 
それこそが、英語を学ぶことで才能が開花して、
すぐれた人物(英傑)に磨かれていく――ということなのです。
 

英語を学ぶことで手に入る「副産物」とは?

では一体、英語を学ぶことで、英語力のほかに
どんな副産物が手に入るのでしょうか?
 
思いつくままに以下に列挙してみますね。

・広い視野
・課題発見力/問題解決力
・間違いを恐れない心/数々の間違いを通じた糧(かて)
・自信/自分を信じる力/自己重要感
・好奇心の発揮や充足
・希望や志
・理解力
・柔軟な思考
・努力をする力や継続力
・成功体験(それも1つの言語を体系的に身につける体験)
・記憶力や脳力の向上
・イメージ力
・コミュニケーション力
・分かりやすい言葉の使い方
・人前で話す力/プレゼン能力
・行動力/実行力/挑戦力
・即興力
・人生経験/たくさんのネタ
・メタ認知力
・日本語力/言葉を大切にする心
・ダイバーシティへの理解
・人脈
・広い世界
・ゆるす力/人間としての器
・・・etc。

まとめ:英語を通じて、誰でも「英傑」になれる

英語は、大人になっても、何歳になっても、
正しい方法で学べば、誰でも身につけられます。

 
そして、大人が正しい意識をもって学べば
上記のようなスキルや副産物もたくさん手に入るのです。
 
つまり、高い能力/実行力を兼ね備えた、
魅力的な逸材、「英傑」に誰でもなれるということ。

 
そのことを、これから世の中に伝えていきたい――。
いま僕は、そう思っています。
 
そして、そのような英傑たちが、世界をより良い
ものにする実行力を発揮していけるはずです。

 
イングリッシュ・ドクターとして、僕がやりたいのは、
通常の「英語教育」ではなく、英語学習における
「つまずき(英語病)」をただ解消するのでもなく、
「英傑教育」なのです。
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。