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こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
昨日の記事に書きましたように、
Kindleで『頑張らない英単語記憶法【完全版】』が
本日、発売になりました。
しかし、それと時を同じくして・・・
悲しい連絡が、出版社から入りました。
2012年に出版した、私、西澤ロイの2冊目の書籍
『英語を続ける技術』
が品切れになります、というご連絡です。
なお、「絶版」ではありませんのでお間違え
なきようにお願いします^^
この業界では「重版未定」と言います。
(「絶版」というのは、その本の販売、つまり
出版社との契約が終了することになります。
「重版未定」は、大型の注文があったりすれば
復活する可能性があります)
Kindle版などの電子書籍として、
『英語を続ける技術』は今後も
販売はしてもらえます。
絶版ではないので、「読めなくなる」という
わけでは決してないのですが・・・
紙では今後入手困難になってしまう、
というのは著者として、言葉にしづらい
感情がいろいろと駆け巡ります。
『英語を続ける技術』が生まれた経緯
2011年の7月末に、株式会社アンテレクトの藤井孝一さんが
主催する、著者と出版関係者限定の交流会に
はじめて参加したのがキッカケでした。
(そう、紙の本を出すと、そういう会に参加する
権利が得られることは知らない人が多いです)
そこでお会いしたのが、かんき出版の
O編集長さん。
(お名前を出してよいか分からないので
伏字にしておきます)
Oさんとのお話が盛り上がり、後日、
情報交換を兼ねて打合せをさせていただきました。
そして、Oさんが温めていらした
企画の種をいただいたのです。
要するに
「英語×続ける、というテーマで書けますか?」
ということです。
気分がアゲアゲだった私は、それを最優先で考え、
約1週間後、目次案をお送りしました。
(そう、編集者さんは、目次を見ただけで
いろんな判断ができてしまうのです)
O編集長からいただいた「教え」
いろいろとダメ出しをいただいたのですが、
そこでOさんから素晴らしい教えをいただきました。
ワンセンテンス、ワンメッセージということわざがありますが、
最近の書籍は、ワンブック、ワンメッセージになっています。
この言葉は、非常にササりました。
ただし、当時の私には、ワンメッセージでまとめる
ことができなかったのです。
その企画はしばらく温めて、熟成 or ひなが孵るのを
待つことにしました。
そして半年後・・・
2012年になって、ようやくアイディアが降ってきました。
それをまた目次案としてまとめ、O編集長に
新年のあいさつと共にメールをしたのが、
1月19日のことでした。
Oさんからは「もう忘れられたと思っていました」と
開口一番言われ、ほんと申し訳ありません・・・
という感じでしたが、今度はお返事が違いました。
「打ち合わせをしましょう!」
ということになり、編集者のMさんをご紹介いただき、
そして、本ができあがっていったのです。
『英語を続ける技術』のコンセプト
『英語を続ける技術』では、英語に関する3つのお悩みを
解消することを主軸に置きました。
そのお悩みとは・・・
・英語学習が続かない
・英語はワケが分からない
・そもそも英語が嫌い
の3つです。
それぞれを解決するために
・脳科学(⇒自然と続くようになる)
・言語学(⇒英語が理解できるようになる)
・心理学(⇒英語嫌いを解消し、好きになる)
を活用しましょう、というのが
コンセプト。
それが、帯に書かれていることの
意味なんです。
また、語学書としては珍しいのですが、
この本は敢えて「縦書き」にしてあります。
つまり、英語が嫌いで、ワケが分からなくて、
続かない・・・という苦手意識がある人でも
手に取りやすい本にしよう――という想いから、
編集Mさんのアイディアで実現しました。
『英語を続ける技術』にいただいた反響
読んでくださった方からは、非常に好意的な
ご感想をたくさんいただきました。
ビジネスマンの方からは特に好評で、
「英語以外にも使える!」
というご感想はとても嬉しかったですね。
アマゾンレビューも、平均4.0ですから
悪くない本なのは間違いないと思っています。
1回増刷はかかりましたので、一応
出版社の利益にも貢献できたのではないかと
信じています。
(出版社は増刷がかからないと赤字、
かかると黒字が出ると言われています)
私の人生も変わり始めた
そして、この『英語を続ける技術』が、
私にとっての2冊目だったのですが、
これ以降、身の回りで起こる出来事が
少しずつ変わり始めました。
何よりも大きかったのが、
雑誌「プレジデント」から取材を受けたこと――。
それ以降、毎年、雑誌の取材をいただける
ようになりましたが、そのキッカケを
くれたのが『英語を続ける技術』なのです。
「紙の書籍」には様々な想いがこもっている
・・・ということで、ちょっと昔話をさせて
いただきましたが、品切れになるということは、
この本が1つのお役目を終える・・・という
ことなのでしょうか。
Kindleなどの電子書籍としては今後も入手が
できるのは良いニュースではありますが、
ただ、やはり著者としては、悔しい思いが
たくさんあります。
この本を、必要としている人に届けるために
もっと自分にできることがあったのではないか?
と、どうしても思うわけです。
本というものには、様々な想いがこもっています。
著者は、魂を込めて執筆しますし、
出版社も様々なことを考えて、ベストだと思う
書籍に仕上げてくれます。
それを、営業さん、書店さんをはじめとする
様々な出版関係者に応援されて、世に出るわけです。
自分の書いた本を「子ども」のようなものだと言う
著者もいるくらいですからね。
最後に・・・お願いがあります
この文章を最後まで読んでくださったあなたに、
私から、2つお願いがあります。
1つ目。
なんでわざわざセンチメンタルな昔話を
させていただいたかというと、書籍の背後にある
世界を知っていただきたかったから。
最近は、電子書籍が誰でも楽に出せる時代に
なりました。
それはもちろん価値があることですが、
だからこそ逆に、大勢の人が関わることで
作られる紙の本の価値も、見直されてほしい
と思うのです。
ですので、もしよかったら、この昔話を
シェアしていただけましたら嬉しいです。
そして2つ目。
・英語に興味があるが苦手意識がある方
・英語が必要になったけど、嫌いだという方
・英語で何度も挫折している方
・英語はワケが分からない、という方
これは本当に、もしよかったらというレベルですが、
『英語を続ける技術』
を1冊お求めいただき、本棚に置いて
いただけましたらこの上なく嬉しいです。
出版社にはまだ約600冊の在庫があるそうで、
「子どもたち」が“整理”されてしまうのは、
あまりに忍びなく・・・
ご協力いただける方は、どうぞ
2019年7月中にご注文をお願いいたします。
『英語を続ける技術』(かんき出版)
書名:英語を「続ける」技術
出版社:かんき出版
著者:西澤ロイ
ISBN-10: 4761268654
ISBN-13: 978-4761268657