NZ出身のタレント、ジェシカ・ゲリティーさんに学ぶ英語表現(その2)

 

...NZ出身のタレント、ジェシカ・ゲリティーさんに学ぶ英語表現(その2)


こんにちは、西澤 ロイです。
 
前回に引き続きNZ出身のタレント、
ジェシカ・ゲリティーさん
にラジオ出演して
いただいた時のバックナンバー映像を題材に、
使える英語表現をご紹介します。
 

つい間違って言ってしまう

ジェシカさんは、日本語がほとんんど話せないまま来日。
 
日本語での間違いなど、おもしろいエピソードが
たくさんあるみたいですが、特に苦労したのが
「人を表す代名詞(personal pronoun)」
だそうです。
 
幼稚園で働いていたジェシカさん。
こんなお話をしてくれました。
 

Jessica Gerrity

But after finishing the school, then, you know, meeting my friends
(でも幼稚園が終わってから、友達と合っている時にね、ほら、)
 
“Boku-chan” will slip out by mistake.
(「僕ちゃん」という言葉がつい口から出ちゃうの)
 

 
slip out ですから、口から滑り出るような
動きをイメージしてくださいね。
 
by mistake も要チェックです。
 

「ハードルが高かった」を英語で言うと?

日本語を聞いたり、話したりする力は
テレビで身につけたというジェシカさん。
 
では、文字のある読み書きはどうしたのでしょうか。
 
西洋の人からすると、やはり問題になるのが
「文字」ですよね。
 

Jessica Gerrity

Obviously, you know, there’s “Hiragana”, “Katakana”, “Kanji”
(ご存知の通り、平仮名とカタカナと漢字があって…)
 
for someone who’s coming from “Roma-ji” background, I mean “alphabet”
(ローマ字、つまりアルファベットがベースの人にとっては)
 
it’s quite a hurdle.
(結構ハードル高いですよね)
 

 
ハードルは hurdle ですが、
「ハードルが高い」は
It’s quite a hurdle.
でいいんですね。
 
ちなみに
there’s “Hiragana”, “Katakana”, “Kanji”
の箇所は、文法的に厳密に言えば
there are “Hiragana”, “Katakana” and “Kanji”
が正しいと言えます。
 
しかし、これは会話ですから、
there is…
と言ってしまって大丈夫なんですね。
 

「ヤバイ」を英語で言うとinsane?

さらに、ジェシカさんから、ゴールデンウィークに
関してこんな発言が飛び出ました。
 

Jessica Gerrity

Golden week is like insane.
(ゴールデンウィークはちょっとヤバイ)
 

 
なお、この like は「~みたいな」という感じの
意味合いの副詞であり、その後の言葉を弱めるために
使われていると思ってください。
 
insane という言葉の使い方が面白いですね。
文字通りには、sane は「正気な」であり、
insane はその反対ですから「正気でない」。
 
しかし、日本語でも最近「やばい」とか「無理」が
良い意味で使われるようになっています。
それと似たような感じで、捉えてください。
 
さて、何がヤバイのかと言いますと・・・
 
Jessica Gerrity

Hold on a second.
(ちょっと待ってよ)
 
Everybody is taking the vacation at the same time.
(みんな一緒に休みを取ってるの…?)
 

 
私ロイも個人的に、insane だと思います^^
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。