「count me in」というイディオムで「頭数に入れる」

 

...「count me in」というイディオムで「頭数に入れる」


[今回のストーリー]

会社の同僚と会話しているあなた。

同僚がこう言います。

“We’re having a karaoke training on the coming Saturday.”
(今度の土曜日にカラオケのトレーニングに行くんだ。)

あなたもカラオケは好きな方ですが、
その同僚のカラオケ好きはすさまじい。

カラオケのトレーニングというのは、
昼の1時から夜の9時まで、
ぶっ通しで歌いまくるというイベントです。

“You wanna come join us?”
(君も来る?)

うーん、その日は特に予定もないし・・・

行くことに決めたあなたはこう答えます。

“Count me in.”
(入れて。)


[解説]

count 人 in は「~を頭数に含める」
という意味のイディオムです。

・・・という風に「イディオム」として覚えるのが一般的なやり方です。

でも、こんなものはイディオムにする必要性がありません。

まず count が「数える」という動詞ですね。

「数える」対象が me で、数えた結果として
in、つまり「中に入った状態」になる。

だから「頭数に含める」「仲間に入れる」という意味に解釈できるのです。

何かに誘われたときに、こういう答え方ができるとカッコイイですよね。

 

ちなみに、この反意語は分かりますか?

答えは簡単、in の反対で out を使い、
count me out です。

out は「外にある状態」ですから、
「頭数から外す」という意味に取れますよね。

こうやって、動詞と前置詞でいろいろなことを表現できるのが英語という言語なのです。


[用例]

“Please count me in if there’s still space.”
(まだ空きがあるなら入れて下さい。)

space で「空き」ということですね。無冠詞なのにご注意。

“I’m a first-timer and have nothing better to do on Friday, so count me in.”
(初めてなんですが、金曜は特に予定がないので、参加させて下さい。)

first-timer は「初めて~する人」

“Hey, sorry guys, but count me out for this Sunday. I’m not gonna be able to make it.”
(悪いけど、日曜は僕を外してくれ。行けそうにないから。)


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。