[今回のストーリー]
会社で3日間の研修を受けているあなた。
今度、技術職から営業職に移ることになったため、販売を担当することになる
製品の説明を受けているのです。
その製品とは組込用データベースLinter。
因みに、組込(くみこみ)というのは、携帯電話だとか、カーナビなどの機器
などに部品として入れることです。
教育担当の先輩が熱っぽく製品について説明してくれます。
“Linter is the fastest embedded database, I believe.”
(Linterは組込で最速のデータベースなんだ。)
“It also has a very small footprint.”
(さらに動作時の使用メモリも小さいんだ。)
あなたはきちんと話は聞いていたのですが、視線が違うところを向いていた
ため、先輩から確認が入ります。
“Is that clear?”
(わかったか?)
そこであなたはこう答えます。
“Crystal.”
(ばっちりです。)
[ひとこと]
「何かを理解した」ということを表現したいときに、
I understand.
I got it.
などのような言い方がありますよね。
その他にも、モノを主語にして clear という言い方があります。
It’s clear to me.
なにかが「はっきりしている」ということは、
「理解」という意味に取れますよね。
そして、それを強調したい場合には
It’s crystal clear to me.
という言い方ができます。
さて、読者の方から下記のご質問を頂きました。m(_ _)m
> “Is that clear?”
> とか、
> “Did I make myself clear?”
> のように聞かれた時はこれでOKということはわかるんですが、
> “clear”を使わない訊かれ方をされた場合、たとえば、
> “Got it?”
> とか
> “Did you understand?”
> のように、訊かれた時も”Crystal.”で答えることはあるのですか?
crystal という言葉は、clear を修飾しているわけですから、
そういった場合には
That’s crystal clear.
のように、clear という言葉まで含めて使って下さいね。
[crystal clearに関する用例]
It is not entirely clear to me what these changes will accomplish.
「これらの変化が何をもたらすのか、私に全てがわかるわけではない。」
entirely は「完全に」
accomplish は「成し遂げる」。↑は意訳です。
It becomes crystal clear to me that violence only begets violence.
「暴力は暴力しか生まないことが、私には、はっきりとわかった。」
violence で「暴力」
beget は・・・知らなくても、想像できますよね。