米国防長官の異名「マッド・ドッグ」から英語を学ぼう

 

...米国防長官の異名「マッド・ドッグ」から英語を学ぼう


ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領に就任し、
国防長官として、ジェームズ・マティス氏を起用しました。

そして、トランプ政権の閣僚として、初めて来日
したことで、マティス氏の異名がいろいろと
メディアで取り上げられていますね。

「マッド・ドッグ」

でも、英語を学習する人たちは、
これで終わらせてはいけません。

なぜなら、これだと外来語として取り入れられた
日本語に過ぎないからです。

英語として学ぶためには、スペルも発音も
必要なんです。

「マッド・ドッグ」を英語で書くと
どちらでしょうか?

1.mad dog
2.mud dog

そう、カタカナで「マッド」と書いてしまうと
mad(狂った:発音記号は[mæd])
mud(泥:発音記号は[mᴧd])の両方があり得ます。
(↑リンクをクリックした先の辞書で音声が聞けます)

マティス国防長官の異名は
Mad Dog
ですね。

なお、直訳すると「狂犬」になりますが、
日本語で言うような悪いニュアンスではなく、
こちらの記事によると
「荒くれ者」
という感じで捉えておくのが良さそうです。

 

そしてもう1点。

英語で mad dog は「マッド・ドッグ」には
絶対になりません。

/d/ の音が連続するということは、
最初の方の音が飲み込まれて、
(敢えてカタカナで書くなら)
「マッ・ドッグ」
のように変化します。

「マッド・ドッグ」のように書くのは
英単語をあくまでも日本語(外来語)として
扱う行為です。

そこで終わらずに、しっかりと
英語として押さえておきましょう!


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。