8年越しの偶然に嬉しくなったお話

 

...8年越しの偶然に嬉しくなったお話


こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
 
今日は、ロイ友会のメンバー(ブレイク会員)と
一緒に、富士山二合目のとある神社へ参拝に
行ってきました。毎年恒例の行事なんです。
 

 

地元のバス停で起こった出来事

さて、その後の飲み会も終え、私は地元に
帰りました。
 
梅雨で雨模様のため、駅からはバス。
10分ちょっとで最寄りのバス停に着き、
降りようとしたときのことです。
 
バス停で待っていて、運転手に英語で
Does this go to…?
と話しかけた外国人の家族がいました。
 
残念ながらそのバスは、もう駅へは
行きません。
 
私は彼らに話しかけ、事情を聞きました。
なんでも、トルコから来ていて、
この近くに住んでいる友達を訪ねたとのこと。
 
新浦安のホテルに帰るために、
そのバス停でなんと40分も待っていた
そうです。
 
幸いなことに、彼らの待っていたバスが
来るのは5分後。
 
行き方を調べ、道を教えてあげるのには
充分な時間がありました。
 
そしてすぐに目的のバスが来たので
彼らを見送ることができました。
 
ただ、
“Where are you from?”
と尋ねて
“We’re from Turkey.”
という返事が返ってきたときに、
一瞬鳥肌が立ったのですが、
“I’ve been there once.”
(一度行ったことがありますよ)
以上のことがとっさには言えなかった
のがちょっと悔しかったです。
 

英語が通じなくて不便なのは日本だけでなかった

さて、私は良い気分で(お酒ではないですよ~)
家に向かって歩き始めました。
 
そして、日本のこういう田舎だと
英語も通じないし、英語表記だって
ほとんどないし、不親切だよな・・・
彼らも大変だよなと思った時に・・・
 
・・・思い出したことがありました。
私が2011年にトルコを訪れた時の
ことです。
 
***
 
友人と3人での旅行だったのですが、
私はどうしても行きたい場所があり、
個人行動を取らせてもらいました。
 
それまでに居た場所はイスタンブールや
カッパドキア。
英語は結構フツーに通じました。
 
しかし、私が行きたかったのは、
「ディディム」という名のマイナーな
場所であり、そこにいるメデューサに
会いたかったんです。
 
ですから私は、地元のバスに乗って
ディディムに向かおうとしました。
 

 
実はその時、ほとんど英語が
通じなかったんです。
 
「Aydin(アイデゥン)」という街の
バスターミナルだったのですが、
英語を話せる人が全然いませんでした。
 
トルコ人は親切な人が多く、話しかけては
くれるのですが、言葉が全く分かりません^^
 
かろうじて、英語が少し分かる人を
1人だけ見つけることができ、
なんとか目的のバスに乗ることが
できた――という経験をしたのです。
 
***
 
私は、家に向かって歩きながら、ふと
そのトルコでの出来事を思い出しました。
 
8年前に、英語がほとんど通じない土地で
英語が話せる人が偶然1人いて、
助けてもらった。
 
そのお返しというわけではないですが、
反対の出来事が起こっていたことに
気づいたのです。
 
さっきの鳥肌は、その事実を教えて
くれていたような気がしてなりません。
 
人と人の出会いや、それが織りなす
偶然や奇跡に、改めて感謝したいですね。
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。