なぜラジオで日本人に英語をしゃべらせるのか?(ラジオ新コーナー「英語でSpeak Up!」について)

 

...なぜラジオで日本人に英語をしゃべらせるのか?(ラジオ新コーナー「英語でSpeak Up!」について)


4本目のラジオレギュラーが開始

こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
 
本日10月7日土曜日、ラジオで私の4本目となる
レギュラー(コーナー)がスタートしました。
 
タイトルは「英語でSpeak Up!」
 
「speak up」とは「大きな声で話す」とか
「堂々と主張する」という意味合いです。
 
つまり、英語で堂々と主張する、という
タイトルなんです。
 
どうしてこのような企画をやるのか、
ちょっとご説明させてください。
 

日本人は本当に英語ができないのか?

「日本人は英語が下手」などということを
言う人はたくさんいます。
 
受験英語が良くないとか、
日本語と英語の違いがどうだとか・・・
まあ、語ろうと思えば、私ロイもたくさん
語ることができます^^
 
でもね、海外に行って、英語で
コミュニケーションを取ったことの
ある人なら分かってくれると思うんですが、
 
外国人も、英語は下手くそです。
 
もちろん上手い人も多いですが、
下手くそな人もたくさんいます。

 
日本人よりも、文法力もボキャブラリーも
ないのに、英語を使って堂々と仕事を
している人々が、海外にはたくさんいるんです。
 
その事実が教えてくれることは、

日本人はどうでもいい事にこだわってる

かもしれない、ということです。
 
良い言い方をすれば、「細かいことも疎かに
しない」素晴らしい精神性なのですが、
 
悪い言い方をするならば、どーでもいいような
細かいことをウダウダ言っている、

 
とも言えるのかもしれません。
 
私ロイは、英語を本格的に教え始めて
10年ちょっとになりました。
 
その間、5,000人を超える
英語学習者の方を見てきましたが、
その結果として、確信していることが
あります。
 
それは

「日本人はみんな英語が話せる」

ということなんですよ。
 
多くの人が、高すぎる理想を持っていて、
それに満たないから
「英語を話せない」
と言っています。
 
また、間違えるのが恥ずかしかったり、
嫌だったりするから
「英語はできない」
と避ける人も少なくありません。
 
でも、私ロイは

英語は2時間で話せるようになる

という講座を「世界一聞きたい英会話の授業」
というタイトルで一時期やっており、累計で
500人以上の方にご参加いただきました。
(講師としてお呼びいただくのは大歓迎です^^)
 
日本人はみんな、既に英語が話せるんです。
 
でも、そのことを多くの方が否定して
しまっているので、目覚めていただくのに
約2時間かかるんですね。
 

スキルではなく、メンタルの問題

多くの人が、英語力が足りないから
話せない、と勘違いしてしまっています。
 
そして、ボキャブラリーを増やそうとしたり、
英文法をやり直そうとしたり、
発音を練習しようとしたり・・・
 
もちろん、ボキャブラリーは「多い」に越した
ことはありませんし、英文法は「知っている」、
発音も「良い」に越したことはありません。
 
でも、そういった力が足りないことは、
「英語ができない」ことに対する
決定的な理由にはなりえないんです。

 
だって、もっと下手くそであっても、
英語を使って仕事をしている人たちが
この世の中には(事実として)いるからです。
 
だから、英語ができないとしたら、
それはもうスキルの問題ではなく、
メンタル(精神面)の問題なのです。

 

英語は使ってなんぼ

英語がしゃべれるようになるためには
2時間もあれば十分なんです。
 
それはつまり、日本人の誰もが、
既に「英語をしゃべれる力」を
持っているからです。
 
その「英語をしゃべれる力」を
発揮していただこう、というのが
今回の新コーナーなんです。
 
ちょっと極端かもしれない
言い方をするならば・・・ 

日本人に必要なのは「英語をしゃべる勇気」

なんですよ。
 
新コーナー「英語でSpeak Up!」は、
そのことを伝えるための、ラジオ番組
なのです。
 
様々なレベルの英語学習者の方を
ゲストとしてお呼びして、
2~3分間、英語で話していただきます。

 
英語がネイティブな人や、
帰国子女で発音がパーフェクトな人は
呼びません。
 
お呼びするのは、あくまでも、
ノンネイティブ&英語学習者です。
 
英語が少しくらい間違っていても、
うまく表現ができなかったとしても、
それでいいんです。
 
英語力が少しくらい足りなくても、
勇気を出して、ラジオで英語をしゃべる
ことに意義があるからです。
 
もちろん、批判する人も出てくる
でしょう。
 
私ロイも既に「頑張らない英語」の
方で、たまに言われています。
 
「英語を教えている人が、それを
間違っちゃダメでしょう」
みたいな
ことを言う人は永遠に現れます。
 
でも、私ロイは声を大にして
言いたいんです。
 

「間違いを否定していたら、一生できるようにならない」

間違いは「間」が「違う」と書きます。
 
つまり、その「違った間」を修正する
ことでしか上達できません。
 
だから、間違いというのは重要な
経験であり、どんどん間違った方が
早く上達できるのです。
 
そして、間違いを否定・批判しなく
なったら、日本人はもっともっと
英語がしゃべれるようになります。
 
だからこそ、ラジオという
「公共の電波」を使って、
少しくらい不格好でも、日本人が英語を
使っている姿を広く伝えたいのです。
 

初回のゲストは、安河内哲也先生

このコーナーを始めるにあたって、
最初にお呼びしたかったゲストが
東進ハイスクールのカリスマ講師、
安河内哲也先生です。
 
(安河内さん、ご快諾くださり、
本当にありがとうございます!)
 
なぜご出演いただいたかと言いますと、
安河内先生が英語を使うことの大事さを
主張されているからです。
 
ちなみに、安河内哲也先生の
「マシンガン英語」をお聴きになって
「すごすぎて自分には無理」
などと思った方もいらっしゃるかも
しれません。
 
でも、それは勘違いですので
ご安心ください。
 
安河内先生の発音はネイティブではなく
むしろ日本人的ですし、
以前「頑張らない英語」ご出演
いただいた
時には
「三単現のsは諦めました」
と仰っていました^^
 
もちろん、安河内先生は、
TOEICのスピーキングテストは
満点ですし、英語の「猛者」と呼べる
素晴らしい英語の使い手ですけどね。
 
ちなみに、安河内哲也先生のような
上級者をお呼びすることは
今後は考えておりません。
 
今後は、様々なレベルの方を
お呼びしていく予定です。
(もちろん「初級者」も含みますが、
出演してもらえますかね……?)
 
番組ブログ「英語でSpeak Up!」
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。