なぜチベット仏教?なぜクラファン? 西澤ロイが考えていること

 

...なぜチベット仏教?なぜクラファン? 西澤ロイが考えていること


こんにちは、西澤 ロイです。
 
1週間ほど前に発表したラジオゲスト、
チベット仏教の高僧、リンポチェ師。
 
そして同時にスタートさせていただいた
クラウドファンディング(略してクラファン)
のプロジェクト「ダライラマのNo.2、
リンポチェ様をラジオ番組にお呼びしたい!」

 
ダライラマのNo.2って、なんかすごそうだけど、
なぜ「チベット仏教」なのか?
そもそも「チベット仏教」って何?
 
と頭の中が「???」という方も
おそらく少なくないでしょう。
 
ちょっとその辺りの経緯や詳細について
お伝えさせてください。
 
(なお、政治の話でも、宗教の話でも
ないことは最初に言っておきます)
 
<ご参考>
チベット問題(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E5%95%8F%E9%A1%8C

チベット亡命政府(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%B3

 
***
 
私ロイとチベット仏教の出会いは、
2008年に訪れたブータンでした。
 
会社を辞め、退職金をはたいて、
「世界一幸せな国」と言われる
ブータンを約2週間、旅行したのです。
 
ブータンの国教はチベット仏教。
 
99%の国民が熱心な
チベット仏教徒なのです。
 
彼らはなんと、蚊さえも殺しません。
 
また、輪廻転生を信じており、
道端の野良犬が、亡くなったお母さんの
生まれ変わりかもしれない、くらいに
思っているのです。
 
会う人会う人に、私ロイは質問しました。
「Are you happy?」
 
ほぼ全てのブータン人が
「幸せだ」と答えたのです。
 
実は、私ロイには宗教トラウマがあります。
だから特定の宗教を信じるつもりはありません。
 
ただ、チベット仏教だけには、何か違うものを
感じました。
 
チベットに仏教が伝来したのは約8世紀。
それも、お釈迦さんのいたインドから直接
伝わっているため、源流をとどめている割合が
高いそうです。
 
チベット仏教で語られている内容は、
宗教というよりも、人が幸せに生きるための
精神哲学なのではないか
、と個人的には
捉えるようになりました。
 
ですので、「チベット仏教」と言っていますが
私ロイは全く宗教的な意味合いでは考えて
おりませんし、今回のクラウドファンディングも、
特定の宗教に対する援助という意味合いは
全くありません。
 
***
 
さて、私がブータンで考えさせられたのは
「幸せとは何か?」
ということです。
 
明らかに物質的にたくさんある日本と、
衣食住の最低限のモノしかないブータン。
 
もちろん単純に比較はできませんが、
日本はブータンから学べることが
たくさんあると感じています。
 
例えばその1つは、「幸せを選ぶ」
という考え方です。
 
ブータンの人々は「発展 vs 幸せ」を
天秤にかけるのです。
 
この発展は、我々を幸せにするだろうか?
 
そして、答えがNOであれば、
その発展を選ばないのです。
 
これは、人類のものすごい知恵だと
思いました。
 
その視点で見てみるなら、日本は
「便利教」
に侵されていますね。
 
便利なものが素晴らしいと盲目的に
考えていて、より早く、より便利に・・・
というのを追い求めてきています。
 
でも、それでは資源が枯渇したり、
原発が必要になったり・・・
というのが現実です。
 
例えば、団塊の世代やその上は
リニアモーターカーを夢の乗り物だと
いまだに思っているわけです。
 
例えば、東京-名古屋間で、
新幹線なら90分のところが、
リニアならわずか40分。
 
ここで問うべきは、
「それが我々を幸せにするのか?」
なのです。
 
プラスとなる点がどれだけあるかは、
リニアモーターカーの必要性についての質問
なんて記事もありますので
ご参考にどうぞ。
 
「本当に必要?」
と内心思っている人は
結構多いのではないかと思います。
 
じゃあ、マイナスは何か?
 
リニアモーターカーの稼働には原発3~5基分の電力が必要
という情報はあまり報道されません。
 
水源が枯れているという話も同様です。
 
こうったマイナスを、
報道されないから知らなかった
という人も少なくないと思います。
 
あとは、知った上で、みんなで
ちゃんと考えるべきなんです。
 
この発展により、私たちは
より幸せになれるのだろうか?
 
これ以上の発展を、私たちは
本当に望んでいるのだろうか?
 
答えがYESならば、
自信を持って選べばいいんです。
 
答えがNOならば、
勇気をもって手放すべきことを
真面目に考えるべきではないでしょうか。
 
※リニアはほんの一例です。
 
***
 
日本は、とても不思議な国で、
国の宗教みたいなものはありません。
 
でも、代わりに
昔話を通じて学ぶ「道徳」があったり、
「武士道」があったり、「修身」や
「教育勅語」が戦前はありました。
 
でも戦後、そういったものは否定され、
日本はアメリカナイズされて
いきました。
 
その結果、発展は手に入りました。
 
一生懸命に日本を発展させてくれた
上の世代の方々に対して、その点に
関しては、感謝しかありません。
 
その恩恵をたくさんいただいて、
現在、贅沢な生活ができているわけです。
 
ただ、これ以上の発展は、もはや
日本を幸せにはしてくれていないものも
多いのではないでしょうか。
 
そこを本気で考えなきゃいけない時期に
とっくに来ていると思います。
 
そして、我々に欠けていることを
教えてくれるのが、ブータンや
チベット仏教にある
「幸せの哲学」
なのではないか?

 
私ロイはそう感じているのです。
 
このことに関して、私の考えは
まだまだまとまっていません。
 
何ができるのかも分かりません。
 
でも、問題も解決方法も、
一人ひとりの目の前にしかないんです。
 
放っておいたら誰かが解決して
くれたりはしませんから。
 
だから、まずは行動を起こしている
状態です。
 
直観で行動して、とにかく決まったのが
リンポチェ師のラジオ出演なのです。
 
そして、何の御礼もできないのは人としてまずいから
「クラウドファンディング」で
ご協力をお願いします!
 
と動いてみた、というだけなんです。
 
***
 
人それぞれ、いろんなポリシーが
ありますから、ファンディングという
形で応援してくださる方もいれば、
 
シェアしてくださる方もいれば、
心の中で密かに応援してくださる方も
いらっしゃるでしょう。
 
どんな形でも応援は嬉しいのですが、
もし可能であれば、情報として
この記事をシェアをしていただけましたら
特に嬉しいです。

 
まずは
「幸せと発展を天秤にかける」
という概念自体を、多くの日本人に
知っていただきたいからです。
 
どうもありがとうございます。
 


  • この記事を書いた人

    イングリッシュ・ドクター 西澤ロイ

    イングリッシュ・ドクター(英語のやさしい“お医者”さん)。
    英語が上達しない原因となっている「英語病」をなおす専門家。
    TOEIC満点(990点)、英検は4級。獨協大学英語学科を卒業。言語学を専攻。

    著書に「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)、新刊『英語学習のつまずき50の処方箋』(ディスカヴァー21)など、計11冊で累計17万部を突破(書籍の一覧はこちら
    日本人が「英語ができない時代」を終わらせることを目指して日々活動中。