こんにちは、イングリッシュ・ドクターの西澤 ロイです。
このようなご質問をいただきました。
「頑張らない英語」シリーズは5冊すべて購入しています。
とても勇気づけられています。
なんとなくですが、英語のドラマや映画での聞き取りが数段階の成長を実感して、
以前よりははるかにできているような気がします。
が、まったくといっていいほど意味がわかりません。
単語力がないのはもちろんなのですが、
逆に簡単な単語、ロイさん曰く、深めるべき単語のみで
形成されているような会話が全くダメなのです。
こういった場合、力にバランスが取れていないということだと思うのですが、
句動詞を鍛える以外にオススメの方法はありますか?
まずはリーディング能力がないと思うので、聞き取れても意味がわからないのですが、
ぴったりの教材やおすすめの書籍などはありますでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
まず、リスニング力がUPされているというのは、
素晴らしいことですね。
「意味が分からないけど、聞き取れる」というのは
正しい聴き方ができている証拠です。
ほとんどの方は、意味を考えながらリスニングをして
しまいますから、意味が分からないと聞き取れなく
なってしまいますからね(「左脳リスニング病」)。
さて、ご質問に対する、私ロイからのお答えはこちらです。
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スクリプトを確認してください。
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リスニングというのは、
・英語の音を聞きとる力
・リーディング力
の両方が同時に問われます。
ですから、おっしゃっている通り、リーディング力が
弱いと、意味がつかめなくなりやすいです。
そして、リスニングの場合には、発音される速さで
意味を理解できないといけませんから、
「素早く読めるリーディング力」
が問われるのです。
素早く読めるリーディング力を身につけるためには、
まずはじっくりと読んで意味が分かることが大前提と
なります。
そして、そのためには、リスニングの題材の
「スクリプト(台本や書き起こし)」
が必須なのです。
ぜひスクリプトをじっくりと読んで、
意味を解釈してみてください。
そして、ここで「2択」が発生します。
1.時間をかけたら意味が取れる
2.時間をかけても意味が取れない
1番の「時間をかけたら意味が取れる」のであれば、
それはリーディングのスピードの話になります。
その場合には、練習方法として、多読をやる
ことをオススメします。
たくさん英文を読みこなすことで、
リーディングのスピードをUPさせていきましょう。
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次に、2番の「時間をかけても意味が取れない」
というケースです。
じっくりと読んでも意味が分からないとすれば、
それはリーディング力が足りていないことになります。
ボキャブラリー不足の場合もあれば、
文法力が足りていないこともあるでしょう。
まずは、ご自分に足りない力がどれなのかを
見極めるところからやってみてください。
そして、「教材」(勉強用の題材)をお探しのよう
ですが、いまご覧のドラマや映画の「スクリプト」
こそが最適な教材となりますよ。
ぜひそれをしっかりと読み込んでみることを
オススメしますよ。
P.S.
なお、理解を深めるべき「基本単語」の理解が
足りていないとやはりお感じになるようでしたら、
例えば『頑張らない英会話フレーズ』で、
基本動詞や前置詞の理解を深めてみてください。