いただいたご質問
Q.get thereという表現がどうして
「そこに到着する」という意味になるのか分かりません。
「到着する」はarriveではないのですか?
もちろん、arriveは一語で「到着する」という意味を
表す動詞です。
しかし、getも非常に広い意味で使われ、
「万能動詞」と呼ばれます。
「着く、到着する」という意味でも使われるのです。
I got there at 8 o’clock.
私は8時に、そこに着いた。
goと対比すると分かりやすくなる
get thereという表現をきちんと理解するためには
順を追う必要があります。
まずは、goを使った言い方からおさらいしましょう。
I went to the park yesterday.
私は昨日、公園に行った。
go はこのように、その後ろに前置詞のtoを伴って
「go to ~」で「~に行く」ことを表します。
そして、「そこに行く」のように言う時には
there を使います。
I went there yesterday.
私は昨日、そこへ行った。
なお、このときにthereが「副詞」であることに
ご注意ください。
「go to ~」のように言う場合には、
「~」のところには「名詞」が来ます。
しかし、there というのは「副詞」であり、
「to ~(~へ、~に)」に相当します。
ですから、「×go to there」ではなく
「go there」のように言う必要があります。
getは「変化」を意味するから「到着」を表わす
go を get に置き換えてみましょう。
I got to the park yesterday.
私は昨日、その公園に着いた。
go は「行く」という移動を表します。
それに対して get は「変化」を表わすのです。
「着いていない状態」から「着いている状態」への
変化と考えると分かりやすいでしょう。
(『頑張らない英会話フレーズ』P179より引用)
だからget thereは「そこへ着く」という意味になる
ここまで来ればもうお分かりでしょう。
以下のように対比すれば一目瞭然だと思いますが、
get thereで「そこに到着する」という意味になるのです。
・go to ~ : ~に行く
・get to ~ : ~に着く
・go there : そこに行く
・get there : そこに着く
例文をいくつかご紹介しておきましょう。
I got there yesterday.
私は昨日、そこに着いた。
I don’t know how to get there.
どうすればそこへたどり着けるのか分からない。