読みやすい、初級の洋書をお探しの方にお奨めなシリーズはこれです。
え、洋書じゃない?
ごもっともです。(^^;
でも、これが英語学習にとっても役に立つんです。
日常会話ですので英語は平易で、欄外にきちんと日本語でのセリフが書いてあるという親切さ。
この間話題になっていましたが、TVアニメのドラえもんの声優さんが総入れ替えになりましたね。
それに合わせて英語版ドラえもんの第1巻から読んでみるというのはいかがでしょうか。
英語の勉強にももちろんなりますし、何よりも懐かしいですよ。
ドラえもんの第1話なんて憶えていらっしゃいますか。
例えばこういった質問に答えられますか?
・のび太は誰と結婚したでしょうか?
・のび太は何会社に就職したでしょうか?
・のび太が子孫に残した物は何でしょうか?
単行本で持っている方や、相当なファンの方でないと、
なかなか答えられないんじゃないでしょうか。
ドラえもんは、それを読むこと自体もおもしろいですが、
とても英語の勉強になります。
吹き出しは英語になっており、欄外に日本語が書いてありますので、
英語と日本語の考え方の違いや、ニュアンスの違いが感じられます。
例えばドラえもんが日本語なら
いっぺんに聞かれても困るな
と言う箇所は、英語では
I can’t answer all those questions at once.
という「一度に全部は答えられない」、つまり「できない」という明確な表現になってます。
日本語の曖昧さ・英語のはっきりした物言いなどが伝わってきますよね。
他にも、のび太が孫の孫のセワシ君を紹介されて
I’m still a child. A child can’t have a grandson.
(僕はまだ子供だぞ。子供に孫があるもんか。)
と答えたときに、ドラえもんが日本語だと「頭悪いな」と言うんですが、それが英語だと
He’s kind of slow.
というちょっと遠回しな言い方になっています。
また、
のび太:(パパが)怒った。
ドラえもん:当然だろ。
というやりとりが英語では
のび太:He is upset.
ドラえもん:He should be.
になっているところとか、「あぁ、そう言えばいいのか」という発見がありませんか?
英語的な表現に慣れていないと、「当然」という言葉だから
of course とか sure とかが頭に浮かびますよね。
個人的にへぇと思ったのは「こたつに入る」という表現が
Get under the kotatsu.
になっていたところです。in や into を使うのかと思っていました。
ということで英語版のドラえもんは
・初級者向けの読みやすい洋書を探している方
・日本語と英語の違いを感じたい方
に特にお奨めできます。
因みに10巻まで出ていますので(2005年6月29日現在)、
楽しみつつ英語の力も付けてしまいましょう!
え、翻訳コンニャクが欲しい?
・・・それだと実力ではないですから・・・
Doraemon – Gadget cat from the future