こんにちは、イングリッシュ・ドクターの
西澤ロイです。
この本は、ずっと気になっていました。
発売日は4月10日で、なんと
わずか4日で増刷。
そして、いろんな書店において、
ビジネス書ランキングにランクイン。
タイトルは
『リーダーの一流、二流、三流』。
いつも素敵なリーダー本を世に送り出してくれる
吉田幸弘さんの最新刊です。
この本が気になっていた理由。
それは、私ロイが会社員時代に(SE、つまり
システムエンジニアをやっていた時のお話です)、
係長(「テクニカルリーダー」という名称でした)、
そして課長に昇進したことがあるからです。
あの時は、技術力を買われてリーダーに
なりましたが、リーダーの何たるかは
全くと言っていいほどわかっていませんでした^^
この本を読むと、当時の自分に欠けていたものを
「そうだったのか~」
とたくさん気づかされそうなんですよね。
ようやく時間が取れたので読んでみましたが、
全くもって期待を裏切らない内容。
それどころか、期待をはるかに超えた
内容でした。
ぜひこの本は、あらゆるリーダーに
読んでほしいくらいです。
なぜなら、リーダーの在り方についての
素晴らしい問いかけをたくさんしてくれる
からです。
ビジネスで大切なのは、「答え」では
ありませんよね。
我々は、唯一の答えが存在しない世界、
はっきりとした答えが分からない世界に
生きています。
だからこそ、「問い」が重要なんです。
リーダーというのは、人をまとめ、
人を動かす、影響力を持った人たち。
だからこそ、リーダーが
どのような問いを持って仕事をするか
がとても大切なことなのです。
そしてこの本、
『リーダーの一流、二流、三流』
は、刺激的な問いかけをたくさんしてくれます。
例えば・・・
「規則」に関する項目であれば、
三流は、ルールを無視し、
二流は、ルールは絶対と考え、
一流は、どうする?
「部下のモチベーション」に関しては、
三流は、モチベーションなど関係ないと考え、
二流は、モチベーションを上げようとし、
一流は、どうする?
「ミスの軽減」であれば、
三流は、セルフチェックを徹底させ、
二流は、ミスの本質的な原因を突き止め、
一流は、どうする?
「情報収集」に関してであれば、
三流は、情報の質にこだわり、
二流は、情報の量にこだわり、
一流は、どうする?
・・・このような問いかけが48個
あるのですが、実はこれ、「目次」なんです。
この問いかけが素晴らしいと思うんですよね。
内容が気になりますし、何よりも
「考えさせてくれる」深い問いかけ
になっているんです。
自分なりの答えを持った上で読む。
そういう読み方をすることで、
自分を振り返ることができますし、
非常に深い学びが得られるのです。
ちなみに、私ロイのお勧めの読み方としては、
まず「あとがき」から読んでください。
なぜなら、そこには
「完璧なリーダーなどいない」
と書かれているからです。
別に「三流が全然ダメだ」とか、
「一流になりなさい」ということでは
全くないのです。
リーダーのスキルは、すぐに高められるもの
ではありませんから。
目次の中に、「理想のリーダー像」に関して
こんな問いかけがあります。
三流は、威厳のあるリーダーを目指し、
二流は、統率力のあるリーダーを目指し、
一流は、どんなリーダーを目指す?
もし、この本を読むことで、
「完璧なリーダーになろう」とか、
「一流のリーダーになろう」・・・としてしまう
としたら、それはたぶん二流か三流なんです^^
吉田さん曰く、一流になるためには、
「共感を呼ぶリーダーを目指す」
といいのだそうです。
確かに、完璧主義で、自分にも他人にも厳しい
リーダーは、共感を呼ぶことは難しいでしょう。
できないことはオープンにする。
そして、人の力を借りればいい。
確かにその方が人間らしいですし、
共感できますし、そういうことができる人に
魅力を感じますよね。
・部下がいる/役職を持っているなど
既にリーダーの人。
・これから昇進を目指している人。
・何か大きなことを成し遂げたい人。
この『リーダーの一流、二流、三流』は、
そんな人にぜひ読んでいただきたい
刺激的な問いがたくさん詰まった本ですよ。