英語教材で英語を学習するメリットと選ぶポイント

そもそも英語教材って必要なの?

そもそも英語教材って必要なの?

「英語教材」と聞くと、数十万円もするようなものを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。
ひと昔前は、本格的な教材を購入すると数十枚のCD(さらに昔はカセットテープ)が送られてくるようなこともありました。

もちろん、そのような本格的な英会話教材は不要だと考える方も多いでしょうし、私もそう思います。しかし、「教材」とは本来「学習・練習するための題材」です。英語が使える/話せるようになりたければ、そのための練習を行なう必要があります。
つまり、誰でも、何らかの英語教材が必要となるのです。
ですから、英語教材を選ぶ際のポイントをお伝えしたいと思います。

英語がマスターできる教材は残念ながら存在しない

英語がマスターできる教材は残念ながら存在しない

まず、絶対に知っておくべきことは「英語がマスターできる」ようになる英語教材など存在しない、という事実です。
1つの言語が、トレーニング教材を使って練習するだけで身につく、などということはありません。「英語力」というものは「ボキャブラリー(語彙:ごい)」「文法力」「表現力」「リスニング力」「発音スキル」などの組み合わせです。

その中でも、「ボキャブラリー」にも様々な単語が含まれますし、「文法」にもたくさん の項目があります。それらが教材で丸ごと身につく……ということは絶対にありません。そのことをしっかりと肝に銘じておきましょう。

教材によってできるのは、「何らかのスキル」を高めることです。自分にあった教材を使い、自分にとって必要なスキルを高めることができた時に、私たちは上達を感じることができるのです。

英語教材には3種類ある

「英語教材」「英会話教材」などと一口に言っても、大きく分けて3つの種類に分けることができます。

1.題材のみ

1つ目は、英語・英会話を学習するための題材のみが提供されるタイプです。世の中のほとんどの教材はこのタイプであり、学習者は指示に従って学習を進めます。
なお、目的や興味、レベル、方法論によって、基礎英語英語初心者向けなど、様々な種類の題材が存在します。
そのため、「どれを使えばいいのか分からない」という疑問が出てしまうのは仕方ないことだと言えます。

2.学習ノウハウのみ

人によってはこれを「教材」と呼ばないかもしれませんが、2つ目のタイプは英語学習のノウハウ(やり方)のみが提供されるものです。一部の書籍や、インターネットで販売される一部の教材にはこのようなものがあります。
このタイプは好みが分かれるかもしれません。
独学でスイスイ学べる人や、学習法に詳しい人であれば良いのですが、初心者だと「やり方は分かったけど、具体的にどんな題材を使って学べばいいの?」という疑問が残りがちです。

3.題材+学習ノウハウ

これは1と2とを組み合わせたハイブリッドタイプの教材であり、用意された題材を使って学習しながら、効果的な英語学習のやり方などもきちんと理解できる/身につく(はず)というコンセプトのものです。
1の「題材のみ」が提供された場合に、教材制作者の意図通りに教材を使わない(使えない)人も少なくありません。
ですから私は、学習方法/ノウハウまでをしっかりと提供することが、教材制作側のスタンスとして大切なことではないかと考えています。
ただ、このタイプの教材はあまり数がありません。どのようなものがあるか、という例としてご参考までに1つご紹介しておきます。

● リアル・リスニング(リスニング教材)

日本人は左脳を使ってリスニングをする傾向があるため、日本語には存在しない英語音を聞き取ることがなかなかできません。
そこで「リアル・リスニング」では、リスニングのトレーニングをただするだけでなく、音に対する正しい意識と共に、正しいリスニング方法が身につくように設計されています。

最後に

英語教材(英会話教材)には様々なものが存在します。
目的や興味、レベル、方法論などによって、たくさん存在してしまうのは仕方のないことだからです。
一般的に「人が勧めているから安心」と考える人が多いですが、英語教材に限っては、人が勧めていたものがあなたにも合うとは限りません。「この英語教材は一体どのような内容で、どのようなスキルが身につくのか?」教材を選ぶ際には、そこをしっかりと確認されることをオススメします。